今回新たに発表した施策は2つある。1つめはUWP版「pixiv Sketch」のリリースだ。ピクシブは月間利用者数4,000万人、累計投稿作品数7,000万作品を数える、お絵かきコミュニティサービス。同社は「最近の10代はスマホやタブレットで絵を描くケースも少なくない。投稿環境の整備と投稿後のリアルタイムコミュニケーションを実現するため」(ピクシブ 代表取締役社長 伊藤浩樹氏)と、pixiv Sketchの開発理由を説明した。今回は特に、ペンデバイスの筆圧感知部分を強化し、繊細なタッチでイラストを描きやすくするドロー機能と、他ユーザーの投稿やレスポンスをリアルタイムで把握できるタイムライン機能を実装。今後も日本マイクロソフトと連携を深めつつ、サービスの向上を目指す。

ピクシブ 代表取締役社長 伊藤浩樹氏

pixiv Sketchのデモンストレーション。投稿と同時に多くのユーザーがリアクションしていることが確認できる

もう1つは、DMM.make 3Dプリントの3Dオブジェクト(拡張子「.3mf」)への対応だ。同サービスはプロ向けデザインワークから趣味のフィギュア作りまで、ネットから申し込めるというもの。その造形に用いる3Dデータの対応形式として、「ペイント3D」の標準形式である.3mfを新たにサポートする。

DMMは「ペイント3Dは小中学生でも簡単に使いこなし、制約が多いほど面白い使い方を発見する」(DMMホールディングス 代表取締役 松栄立也氏)と、新たな可能性に注目していると述べた。会場にはペイント3Dで作成したデータを造形したオブジェクトを並べていたが、「2,000円程度」(松栄氏)で作成できるという。

DMMホールディングス 代表取締役 松栄立也氏

会場に設置された造形物の数々