半導体調査企業である米IC Insightsは4月4日(米国時間)、2016年のICを除いたオプトエレクトロニクス半導体、半導体センサ・アクチュエータ、ディスクリート半導体の合計売上高が前年比で2%増の679億ドルに達し、7年連続で史上最高額を更新したと発表した。ちなみに2016年のIC分野を含めた半導体売上高は3656億ドルで、IC分野だけを見ると、前年比4%増の2977億ドルとなる。

オプトエレクトロニクス半導体(黄色表示)、半導体センサ・アクチュエータ(赤色表示)、ディスクリート半導体(空色表示)の前年比売上高増減率(%)の推移。F=予測、CAGRs=年平均成長率 (出所:IC Insights)

2016年の当該3分野を分野別に見ると、オプトエレクトロニクスの売上高は、前年比3.6%減となる339億ドルとなった。照明用高輝度LEDの供給過剰により、15年ぶりに照明用デバイスの売り上げが低下したのがマイナス成長の主な理由である。これに対して、ディスクリート半導体は同4.2%増の221億ドルに達したほか、センサ・アクチュエータも同15.9%と2桁成長を遂げ、売上高は119億ドルに達した。ただしセンサアクチュエータの市場規模は、オプトエレクトロニクスやディスクリートの市場規模比べれて少ないことに注意する必要がある。

なお、2017年の当該3分野の成長率について同社は、いずれも1桁台の安定したプラス成長を予測しており、これに伴い、2016~2021年の平均成長率もオプトエレクトロニクスとセンサ・アクチュエータが7%台、ディスクリ―トが3.9%との予測となっている。