Chromebookの「Androidアプリ対応」が始まった
2017年には、Chromebook自体も大きく進化しようとしている。新たに「Androidアプリの動作」に対応したからだ。
これまでのChromebookは、Chromeブラウザーと専用のアプリが動作するシンプルなプラットフォームだったが、いまひとつ広がりに乏しかった感がある。だが2016年にグーグルはAndroidアプリ対応を発表。AcerやASUS、サムスンなどPCメーカー各社がAndroidアプリの動作をサポートしたChromebookを次々と発表している。
Androidはスマートフォン市場で大きく成功しており、世界では8割以上のシェアとの調査もある。だがタブレット市場ではまだまだiPadが強い。Windowsタブレットも勢いを増す中で、Androidはいまひとつ方向性を打ち出せていない。背景には、キーボードと組み合わせて使う「2-in-1」のトレンドに乗り遅れたことがある。
そこで注目したいのが、Chromebookだ。Androidアプリを快適に使おうとすれば、画面のタッチ対応は必須になってくる。サムスンが2017年1月にCESで発表した新製品のように、タッチ対応で2-in-1型のChromebookが徐々に増えているのはそのためだ。
2-in-1ではWindows PCに一日の長があるとはいえ、実際に使えるのはデスクトップアプリばかりで、タブレット用のWindowsアプリは一向に増える気配がない。タブレット用が比較的充実しているAndroidアプリが加われば、Chromebookの魅力は一気に増すことになりそうだ。