ここからは実際に焙煎をしてみる。焙煎方法は非常に簡単。最初に「豆投入部」に豆を50g入れて、アプリで豆の種類と「焙煎度」を選択し「ロースト開始」を選択。約1分半の余熱が終わったら、豆投入部をひねって豆を釜に落とし、もう一度投入部をひねってフタを閉める。あとは焙煎が終わるまで10分ほど待つだけ。

本体上部の筒状の「豆投入口」。左にひねると釜につながる穴が閉まり、右にひねると開く

豆投入口に生豆を50g入れて余熱。豆は投入口に刻まれた「線」まで入れると約50gになる。ただし、パッケージの生豆はほぼ200gピッタリしか用意されていないので、多めに入れていると4回目の焙煎で量が足りなくなる。このため毎回キチンと重量計量することをオススメする

【動画】余熱終了のアラームが鳴ったら、投入口をひねって豆を釜に落とす

加熱時間は焙煎の深さや豆によって異なる。専用アプリで終了までのカウントダウンをするので、そばについている必要がないのは便利

個人的に感心したのが、チャフ(豆の薄皮)の処理だ。本体内部はサイクロン方式で熱風が吹いており、本体右下から豆の入った釜を通って本体左に流れている。この熱風の流れで、コーヒー豆表面のチャフを吹き飛ばしてくれる。我が家で行っていた「手焙煎」だと、台所にこのチャフが飛び散って掃除が面倒だったのだが、AE-NR01ならチャフが全部本体左下にセットした保存容器に溜まり非常に手軽だ。

風の力で釜内の豆を回転。高速で豆をかき混ぜることで熱ムラをなくしている。また、上部が透明なので、焙煎で徐々に色づく豆を観察可能。焙煎後半では豆がはぜるパチパチ音も楽しめる

【動画】焙煎中の様子

風の力で本体左下の保存容器に次々とチャフが溜まっていく。部屋が汚れない仕組みな上、豆にチャフが混じると味に雑味が出るといわれているため、きちんと皮を分離してくれる仕組みは嬉しい

焙煎が終了したら、チャフをためた保存容器を外し、同じ場所に焙煎したコーヒー豆を入れるための容器を入れて本体ボタンをプッシュ。これで50gの生豆の焙煎は終了だ。操作方法も簡単で、台所も散らからず、とにかく簡単。なにより、失敗がなく「絶対に美味しく焙煎できる」という安心感も大きい。

ちなみに、ブラジル豆を「深煎り」で50g焙煎したところ、焙煎後の重さは42gになった。一般的にコーヒーは2杯で20gほど使うため、一回の焙煎で4杯分ほど飲める計算だ。

焙煎終了間際には豆に冷風をあてて、必要以上に焙煎が進まない機能も搭載されている

焙煎前の生豆(左)と深煎り焙煎後のコーヒー豆(右)