収益構造にAIは貢献するのか
「あい」はオウケイウェイヴにとっても、重要な存在になりそうだ。同社のビジネスモデルは、OKWAVEおよびそのシステムを活用したサービス中心の「ソーシャルメディア事業」、企業向けQ&Aシステム「OKBIZ」の提供からなる「エンタープライズソリューション事業」、それに「多言語CRM事業」の3本柱からなる。
オウケイウェイヴは将来的に、「あい」と同様のAIを同社の企業向けQ&Aサービス「OKBIZ」にも展開していきたいとしている。
「あい」が加わることで、ソーシャルメディア事業では実際の回答者がいなくても新たな回答が生成されることになり、回答者待ちの時間が削減されることで効率化が見込める。やがてはエンタープライズソリューション事業にも適用されれば、こちらでも同様の効率化効果が現れることが期待される。
また、エンタープライズ事業においては、「あい」のエンジンを使ってQ&AサイトだけでなくAIエージェントと会話AIを使ったコミュニケーションにも応用できるという。ひとつのエンジンで複数の需要をこなせるというのは大きな強みになりそうだ。