豆蔵は12月19日、同社が開発した連結納税システム連結タックスセイバー「連結TAX-Saver」から、決算時期の税金計算・税効果計算に対応した「Version2.5.4」(連結TAX-Saver決算機能)を提供開始すると発表した。同機能は、連結納税システム 連結 TAX-Saverのオプションとして提供する。

連結TAX-Saverでは、連結納税業務に特化したソフトウェア。今回提供する、連結TAX-Saver決算機能では、企業の財務・税務・経理、会計事務所向けに、決算時期の税金計算・税効果計算の支援機能を提供する。

連結法人税・法人地方税の税金計算では、個別所得の入力を連結納税参加法人すべてが見渡せるシートで容易に行え、一時差異の増加減少分、外形標準課税の扱いなどを自動反映する。また、当期末の繰越欠損金の控除未済残高や、全自治体の地方税/均等割年税額を自動的に計算する。

繰延税金資産・負債の税効果計算には、法人税等調整額やその他有価証券評価差額金の計算を主とし、未払事業税の自動計上、税率変更による繰延税金資産の修正や評価性引当額の計算などの知識を適用することで属人的運用から解放する。

「繰延税金資産の回収可能性の判断」においては、IFRS(国際財務報告基準)に対応したシミュレーションが行え、将来減算一時差異及び繰越欠損金の回収可能見込額を容易なスケジューリング入力で結果を出力する。また、実務対応報告第7号にも完全準拠しているため、監査向けの資料にも利用できる。

税率(額)差異と主な原因別内訳(注記資料)については、税金計算及び税効果計算を行うことで自動的に出力する。

ウィザード機能では、連結TAX-Saver決算機能で蓄積されたデータを連結納税申告書に反映することで、一時差異の増減額や、法人税個別帰属額の精算額が別表に自動移記するため、連結納税作成業務が容易になるという。

価格(税別)は、導入時(MZTAX-KSN1)が年額20万円、更新時(MZTAX-KSK1)が年額16万円となる。