年末といえば、クリスマスに忘年会、さらにはあっという間にお正月と、パーティーや家族内イベントが目白押し。そして、パーティー料理の定番といえば、安い肉でも見栄えのするローストビーフ! 今回は、このローストビーフの焼き加減を絶対に(!?)失敗しない秘密兵器「iDigit BCT(Bluetooth Cooking Thermometer)」を使ってみました。

シャキーン! と構えてダウジングごっこするグッズではありません

完璧なローストビーフまでの道のり

さて、大抵の料理はレシピ通りに作れば美味しく出来上がります。ただし、世の中にはレシピだけでは失敗する料理もあるのです。その代表料理ともいえるのがローストビーフでしょう。

iDigit BCT(Bluetooth Cooking Thermometer)。温度をデジタル表示する本体と、食材に刺すセンサーである「プローブ」の組み合わせから成ります。L字型のプローブが2本付属していて、それぞれで温度をチェック可能!

なんといっても、問題になるのは肉の焼き時間。購入した肉の大きさや形によって加熱時間が劇的に変わるので、ほとんどのレシピは「肉の大きさに合わせて焼き時間を調整しましょう」などと書いてあります。「その焼き時間がわからないからレシピをみているんだよ!」とツッコミたくなるのは私だけではないはず。だいたい「触ってみて適度な弾力があればOK」とか書いてあったりしますが、私は適度な弾力の「適度」を教えてほしいわけです。

焼きながら使える温度計

こんな悩ましい肉問題の解決策となるのが、今回のBCT。これは、針状のセンサー「プローブ」を食材にブスッと挿し込んで「食材中心部の温度」を計れる温度計です。なにがスゴイって、この温度計はプローブを刺しっぱなしで肉をオーブン調理できること。つまり、肉の中心温度の推移がリアルタイムにわかるのです。

フライパンで焼き目をつけた肉にプローブをプスプスっと刺します。2本刺す必要はなかったのですが、貧乏性なのでとりあえず全部刺しておきます

ちなみに、ローストビーフはレアで58~65℃、ミディアムだと65~70℃以下くらいの中心温度だそうです。これ以下だと、肉から血が滴る生焼け状態の肉塊になりますし、これ以上だと中心までパッサパサの焼きすぎローストビーフが完成します。つまり、日本中で失敗ローストビーフが大量生産される理由は「中心温度」の管理ができていないから! そんなわけで、リアルタイムで中心温度がわかるBCTさえあれば、ローストビーフの焼き加減での失敗はなくなるわけです。

温度をデジタル表示する本体は耐熱性ではないので、オーブンの外に出しておきます。裏面には磁石がついているので、オーブンのメタル面にペタッとくっつけておけて便利

肉のそばに居なくてもよい安心感

もうひとつ注目したいのが「Bluetooth Cooking Thermometer」とあるように、Bluetooth機能を搭載しているところ。なんと、この製品はスマートフォンと無線連携します。Bluetoothの電波範囲なら台所にいなくてもオーブン内の肉の中心温度がいつでもスマートフォンで確認できるのです。我が家は木造2階建てですが、家のどこに行っても電波が途切れることなく温度が確認できました。肉が焼けるまでの待ち時間も有効に使えますね。

もうひとつ便利なのが、アプリで「●●℃になったらアラームを鳴らす」という設定ができること。

ローストビーフはブロック肉なので温度設定には注意が必要です。オーブンから出した後も、肉の余熱で中心温度があがっていくので「調理したい温度」よりも5~8℃くらい低い温度でアラームを鳴らしましょう。

寝室で犬と遊んでいても、肉の中心温度がわかるという安心感! ちなみに、私は中心温度を62℃くらいにしたかったので、余裕をみて設定温度「52℃」でアラームが鳴るように設定しました。温度の上昇率から「残り時間」の目安がでるのも便利!

温度の上昇の仕方をグラフ表示で確認することもできます。役に立つかわからない機能ですが、まさに「IoT」って感じ……

設定温度(時間での設定も可能)になると、アラームとともに「完成しました」の表示がでます。プローブごとに異なる設定もできます

私、失敗しないので!

今までは、ローストビーフをカットする前は「今回は大丈夫かな!?」と内心ドキドキしていました。なので当然ながら「お客様の前でカット」なんて、レストランのような演出はできなかったのですが(失敗したときにお客様にバレてしまう! )、BCT導入後ならドヤ顔をしながら皆の前で肉カットもできます。あと、もう失敗しないという安心感があるので、次はもっと高い肉でのローストビーフに挑戦したいですね。

今回焼いたローストビーフ。もちろん、中心は美しいピンク色で「これぞローストビーフ」と叫びたくなる完成度です

ちなみに、こちらの製品の測定温度範囲は-40~250℃。もちろんローストビーフ以外の料理にも使えます。揚げ油の温度チェックはもちろん、生焼けになりやすいハンバーグ調理など、とりあえず温度が気になるものにはプローブをプスプス刺していきましょう。

アプリには「牛肉」や「ハンバーガー」などのプリセットメニューもあります。食材に最適な温度を、わざわざネットで調べる必要がないのがうれしいですね