Maxim Integratedは10月5日(米国時間)、産業機器や医療機器、IoT機器などのIPならびにデバイス完全性の保護を強化することを目的に、DeepCoverセキュア認証用ICの新製品「DS28C36」を発表した。

同製品は、非対称鍵および対称鍵暗号ツール一式を、低コストかつ小型のソリューションで提供するもので、非対称パブリック鍵機能はP256ベースの楕円曲線暗号(ECC)アルゴリズムによって、称秘密鍵はSHA-256によってそれぞれサポートされている。

また、オプションのセキュアステート制御とレベル検出およびセキュアダウンロード/ブート機能を強化する独自の機能を備えた2つの認証内蔵GPIO端子を搭載しているほか、破壊的および非破壊的セキュリティ攻撃に対する保護に向けた対策も内蔵。ホストシステムのマイクロコントローラがECCアルゴリズムのための十分な演算リソースあるいはSHA-256対称鍵に必要なセキュアストレージを備えていないアプリケーション向けには、コンパニオンコプロセッサ「DS2476」も提供されるという。

なお、すでに3mm角のTDFNパッケージにて提供され、1000個以上の単価は1.08ドル(FOB:Free On Board)からとなっている。また、併せてCソースコードならびに評価キットも提供されており、エンジニアはこれらを用いて容易に評価を開始することが可能となっている。

DeepCoverセキュア認証用IC「DS28C36」の標準アプリケーション回路ブロック図