ソニーは9月28日、35mmフルサイズセンサーを搭載したAマウント対応一眼レフカメラ「α99 II」を日本国内に向けて発表した。発売は11月の予定だが、具体的な発売日と価格は後日明らかにされる。
α99 IIは、2012年10月に発売された「α99」の後を継ぐ、Aマウント対応のフラッグシップ機。欧米向けには世界最大級の写真・映像関連イベント「Photokina 2016」の開催前日・9月19日に発表済み。欧州では3,600ユーロ、米国では3,199ドルで販売される見込みだ。
撮像素子には35mmフルサイズ・有効4,240万画素の裏面照射型Exmor R CMOSセンサーを搭載。前モデルの有効2,430万画素から大きく高画素化しつつ、AF/AE追従・12コマ/秒の連写性能を実現した。感度は常用でISO100~25600、拡張でISO50~102400に対応する。
AFには新開発の「ハイブリッド位相差検出AFシステム」を採用。「トランスルーセントミラー・テクノロジー」と呼ばれる透過型ミラーによって、光を上方に反射した先に79点の測距点を持つ専用位相差AFセンサーを、光が透過してまっすぐ入るCMOSセンサー(の手前)に399点の測距点を持つ像面位相差センサーを配置。これら2つの位相差センサーが重なる79点がハイブリッドクロス測距点となり、高速かつ高精度なAFを可能としている (専用位相差AFセンサー単体でも15点のクロス測距が可能)。また、EV-4の低照度環境でも合焦する。
5軸手ブレ補正機構はシャッター速度4.5段分の効果を提供。4K動画の撮影においては、ピクセルビニングなしの全画素読み出しを可能としている。操作面においては、背面の液晶モニターを3軸チルト式にしたほか、前面下部にマルチコントローラーを配置した。SDカードスロットは2基の装備となった。本体サイズはW142.6×D104.2×H76.1mm、バッテリーとメモリーカードを含む重さは約849g。
実機の写真は下記3点のほか、Photokina 2016のソニーブースレポート記事にも多数掲載している。