ソニーは5月16日、「Aマウント」対応のデジタル一眼カメラ「α77 II(マークツー)」を発表した。発売は6月6日で、価格はオープンとなっている。パッケージはボディのみのものと、交換レンズ「DT 16-50mm F2.8 SSM」が付属するズームレンズキットが用意される。推定市場価格はボディのみが135,000円前後、ズームレンズキットが190,000円前後(税別)。

「α77 II」

2011年8月に発表された「α77」の後継機で、5月1日に海外で発表されていたモデルだ。トランスルーセントミラー・テクノロジー方式のAマウント対応機ではミドルクラスに位置付けられるモデルで、撮像素子は新世代のAPS-CサイズExmor CMOSセンサーを、画像処理エンジンは「BIONZ X」を搭載。撮像素子は、「α7R」「α7S」でも搭載されているギャップレスオンチップレンズや、新世代のRGBカラーフィルターの採用により感度特性が約20%向上しており、高感度・低ノイズが実現されている。

新開発の79点位相差AFセンサー(15点クロス)や新AFアルゴリズムが搭載されており、AF精度と追従性が向上している。同社によれば、79点位相差は世界最多。この新AFセンサーと新アルゴリズムにより優れた追従性能が実現されており、動体撮影に強くなった。なお、AFセンサーの中央はF2.8対応となっており、大口径レンズを使用する際に高い合焦精度を誇る。

従来機同様に有機EL方式のEVF(電子ビューファインダー)である「XGA OLED Tru-Finder」を搭載。約235.9万ドットの高精細表示と有機ELならではの高コントラストにより、被写体を鮮明に捉えられる。

そのほか、α77からの進化点として、Wi-Fi(無線LAN)接続やマイクや外部ストロボの装着が可能な「マルチインターフェースシュー」を搭載した。Wi-Fi接続機能では、撮影した画像や動画をスマートフォンやタブレット端末にワイヤレスで転送したり、スマートフォンからリモート撮影を行ったりできる。また、NFC(近距離無線通信)機能を搭載しており、対応スマートフォンであればワンタッチで接続することが可能だ。

主な仕様は次の通り。撮像素子は有効約2,430万画素・APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)のExmor CMOSセンサーで、マウントはソニーAマウント、対応感度は静止画撮影時がISO100~ISO25600(拡張設定でISO50/64/80/51200も利用可能)、動画撮影時がISO100~ISO12800、シャッター速度は1/8,000~30秒、連写速度(連続撮影優先AEモード時)は約12コマ/秒となっている。

EVFの表示画素数は約235.9万ドット、視野率は100%、倍率は約0.71倍(35mmフィルム換算時、50mmレンズ無限遠、-1m-1時)、背面のモニターは3型ワイド・約122.8万ドットの液晶方式、記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がAVCHD、MP4となっている。動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/60pだ。

本体サイズは約W142.6×D80.9×H104.2mm、約647g(本体のみ)となっている。

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