レノボ・ジャパンは27日、ディスプレイに加えて、マルチユースに使えるタッチスクリーン「Haloキーボード」を備えた10.1型2in1タブレット「YOGA BOOK」を発表した。本日より予約を受け付け、10月中旬に販売を開始する。直販価格はAndroid搭載のWi-Fiモデルで税別39,800円、同LTEモデルで税別44,800円、Windows搭載のWi-Fiモデルで税別52,800円、同LTEモデルで税別59,800円。

YOGA BOOK

「YOGA BOOK」は、ドイツ・ベルリンで開催された家電製品展示イベント「IFA 2016」で発表されたタブレット。1,920×1,200ドットのタッチ対応10.1型ディスプレイに加えて、タッチスクリーンキーボードとデジタイザが組み合わさった「Haloキーボード」を搭載する点が大きな特長となっている。

「Haloキーボード」は、物理的なキーボードを搭載せずに、全体が特殊な大型タッチスクリーンとなっており、キーボードとして利用するときはスクリーンにキーやタッチパッドの領域が光で浮かび上がる。触覚的フィードバック機能を備え、キーを入力したときにその部分が振動することで、キーを入力した感覚が伝わるという。

物理的なキーボードではなく、タッチスクリーン上にキーボードが表示される方式

また、キーボードにはThinkPadを開発する大和研究所のノウハウが用いられており、ユーザーがキーのどの部分を押すかといったクセを学習し、実際のキーをはみ出した部分にまで打鍵位置を自動で調整する。

一方のデジタイザは、ワコムの「feel IT techologies」をベースとしたもので、同梱する「REAL PEN」での入力に対応する。ペン先は通常のスタイラスのものとボールペン仕様の2種類が用意され、交換して使うことができる。画面や「Haloキーボード」に対して直接入力できるほか、「Haloキーボード」に紙を置き、実際に紙に書き込んだ内容をデジタルデータとして取り込める。筆圧検知は2,048段階。なお、スクリーンとペン先の間が10mm離れていても入力できるという。

タッチスクリーンへ直接入力が可能

さらにスクリーン上に紙を置いて、そこに書き込んだものをデジタルデータとして取り込むことができる

この2つはウォッチバンドヒンジにより、従来の「Yoga」シリーズと同様に360度回転し、通常のノートPC形状のほか、タブレット形状、テント形状、スタンド形状などさまざまな形で利用できる。

YOGAシリーズで採用されるウォッチバンドヒンジ

マルチモードで利用可能

主な仕様は、CPUはIntel Atom x5-8550(1.44GHz)、メモリが4GB、ストレージが64GB、ディスプレイが10.1型(1,920×1,200ドット)ディスプレイ、OSはAndroid 6.0もしくはWindows 10。

通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth v4.0。またLTEモデルでは、FDD-LTE、TDD-LTE、W-CDMAをサポート。対応バンドはFDD-LTEが1/3/5/8/9/18/19、TDD-LTEが3/8、W-CDMAが1/3/5/6/8/9/19。NanoSIMに対応。このほか、インタフェースは、Micro USB 2.0、Micro HDMI、マイク/ヘッドホンコンボジャック、カメラ(前面:200万画素/背面800万画素)やmicroSDスロットなどを備える。バッテリ駆動時間はAndroid搭載モデルが15時間、Windows搭載モデルが15時間。

本体サイズは、W256.6×D170.8×H9.6㎜、重量は690g。本体カラーは、Android搭載モデルがシャンパンゴールドとガンメタルグレイ、Windows搭載モデルがブラック。