ディスプレイはフルHDの高輝度・広視野角TFTカラー液晶を採用。色再現性が高く、グラデーションもバンディング(濃淡の縞)などなく滑らかに表現される。グレア(光沢)パネルのため映り込みはそれなりにあるが、その分、黒の締まりが良くメリハリのある映像を楽しめる。ポップな色使いのCGアニメや暗いシーンが続く映画などを観ると、特に液晶の品位の高さを実感する。

1,920×1,080ドットのフルHD液晶ディスプレイ。メリハリがあり、見栄えのする表示を実現している

東芝のPCではおなじみの高画質化処理「レゾリューションプラス」をオンにすると、より見栄えのする表示になる。映像によっては奥行き感や臨場感が増したような効果が得られるので、動画などを見る際は一度はオンに設定してみてほしい。ちなみに、特定のアプリだけに「レゾリューションプラス」を適用するよう設定することもできるので、用途に合わせてオンオフを使い分けるといいだろう。

高画質化処理技術「レゾリューションプラス」の設定画面

「レゾリューションプラス」は、対応アプリケーションごとにオンオフを設定することができる

本体には東芝がオンキヨーと共同開発したステレオスピーカーが搭載されており、低域から高音域までバランスのよい豊かなサウンドを楽しむことができる。

ちなみに、本機のスピーカーはボトムケース前方に下向きに配置されており、音が机に反射して広がる仕組み。と言うと音質への影響があるのでは? と心配する人がいるかもしれないが、音がこもったりにじんだりすることもなく、非常にクリアに再生された。机の材質によって音のニュアンスは多少変わってくるようだが、数種類の木材の机で試した限りでは特別音質に差が出ることはなく、いずれも、ノートPC内蔵スピーカーとしては迫力あるサウンドを味わうことができた。

本体底面。ボトムケース前方(写真では下方)にオンキヨーと共同開発したステレオスピーカーが搭載されている

ボトムケース前方のステレオスピーカー。スピーカーは下向きに配置されており、音を机に反射させて響かせる仕組みになっている

なお、プリインストールされている「DTS Sound」を利用すれば、音の広がりや立体感などをある程度コントロールできる。より臨場感のあるサウンド体験をしたい場合は、音楽や映画などの鑑賞するジャンルに合わせて設定してみてほしい。

プリインストールされている「DTS Sound」の設定画面