iPhone 7 Plusは、前述のようにiPad Proよりも高速な処理性能を発揮する。同時に、日常でのバッテリー持続時間を1~2時間以上向上させる。これがiPhone 7世代に向けて用意されたA10 Fusionの効用だ。

iPhone 7シリーズではバッテリー持続時間を1~2時間以上向上させる

iPhone 7は14時間の3G通話、10日間の待ち受け、12時間のLTE、14時間のWi-Fiでのインターネット利用を実現している。iPhone 7 Plusは21時間の3G通話、16日間の待ち受け、13時間のLTE、15時間のWi-Fiでのインターネット利用が可能だ(いずれもカタログ値)。

しかし、iPhone 7については、2016年モデルのiPhoneの中で、必ずしも優れたバッテリー持続時間を実現しているわけではない。

3月に発売されたiPhone SEは、14時間の3G通話、10日間の待ち受け、13時間のLTE、13時間のWi-Fiでのインターネット利用を実現しており、LTEでのインターネット利用は、iPhone 7を上回り、iPhone 7 Plusと同等となっている。

iPhone SEが昨年モデルのA9を搭載し、またより小さなディスプレイサイズ、3D Touch非搭載といった条件の違いもあるが、iPhoneのラインアップの中で、性能とバッテリーを両方とも向上させること、がだんだん難しくなっていることが伺える。