A10 Fusionは、デュアルコアのA9から2つのコアを追加し、4コア構成となった。しかし2つずつの2グループでその役割は異なる。性能を追求するのは2つのパフォーマンスコア。そしてもう2つのコアは省電力性を担う。
3Dゲームやビデオ編集と行った高度な処理にはパフォーマンスが必要だが、より多くの人々にとっての普段の生活の中で、常に最高性能を求める場面があるわけではない。
A10 FusionとiOS 10においては、2種類のコアの使い分けをユーザーや開発者が意識することはないという。いつ、どんなアプリがパフォーマンスコアを使い、省電力コアを使うのか、あるいはその切り替えをする機能も用意されていない。
システムが全体と実行しているアプリをみながら、パフォーマンスコアへ処理を流しつつ、プレゼンテーションでも例に挙がっていたメールチェックなどの軽い作業は省電力コアで済ませる、といった処理が自動的に行われることになる。