一般財団法人ジェームズ ダイソン財団は9月8日、財団が主催する国際エンジニアリングアワード「第11回 ジェームズ ダイソン アワード 2016」(以下、JDA)において、日本国内の最優秀賞作品と審査通過作品の計5作品を発表した。5作品は今後、第二次審査を経て国際最終審査へと進む。

JDAは、次世代のデザインエンジニアの支援・育成を目的として、毎年開催されているアワード。テーマである「問題解決をデザインする」アイデアを募集し、2016年は世界22カ国で同時開催となった。

国内の最優秀賞は、プロダクトデザイナーの三枝友仁氏による「Communication Stick」に決定。介護施設生活における、被介護者と介護スタッフをつなぐ新しい「杖」を提案した。

Communication Stick

「音声からテキストメッセージ送信」「受信したテキストメッセージの音声読み上げ」「転倒時の位置情報通知」という3つの機能によって、外出時の「迷子」と「転倒」の不安を解消し、被介護者と介護スタッフに安心と安全な外出機会を提供する。現在、施設や被介護者のニーズに合わせて対応できるようオープンソースハードウェアとして開発中で、 2018年の製品化を目指している。

JDAの詳細や、日本国内をはじめとする世界の応募作品については、JDAのWebサイトを参照いただきたい。