説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneを大画面に表示する方法は?』という質問に答えます。
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iPhoneの画面を巨大なディスプレイに映したい、ということでしょうか? 方法は複数ありますから、予算や目的に応じたものを選択するといいでしょう。
もっとも単純かつ安価な方法は、純正アクセサリの「Lightning - Digital AVアダプタ」を使いテレビに映し出すことです。アダプタにはHDMI端子が1基用意されており、そこにHDMIケーブルを挿せば大型テレビやプロジェクターと接続できます。解像度は最大1080p(1,920×1,080ピクセル/プログレッシブ出力)ですから、シリーズ最高の解像度を持つiPhone 6s Plusの画面も、画素を減らすことなく映し出せます。映像機器とHDMIケーブルが用意済だとすれば、わずか5,800円で対応できます。
「Apple TV」を使う手もあります。電源(コンセント)が必要になりますが、Apple TVへの映像/音声出力はワイヤレスで行われるため、HDMIケーブルを用意する必要がなくiPhoneを手に自由に動き回れます。iPhoneにHDMIケーブルが直結するLightning - Digital AVアダプタ方式と比較すると、iPhoneの行動半径を広くとれます。
iPhoneと同じくらいコンパクトな「モバイルプロジェクタ」も、状況次第では重宝されそうです。HDMI/MHL端子を持たないiPhoneの場合、変換アダプタ(Lightning - Digital AVアダプタ)を併用する必要がありますが、バッテリーを内蔵した製品であれば電源の手配は不要になります。解像度/画質は大型テレビや据置型プロジェクターに見劣りするものの、白い壁さえあれば映像やスライドを投影できますから、場所を選びません。利用する場所に置かれている機材を事前に調べられない場合には、ベストな方法かもしれません。