NVIDIAはこのほど、米国で開催中のHot Chipsカンファレンスにおいて、自動運転車やデジタル・コクピットなど、自動車用アプリケーション向けSoC「Parker」を発表した。

「Parker」はCES 2016でNVIDIAが発表した自動運転車向けのプラットフォーム「DRIVE PX 2」に搭載されるSoCで、CPUにARM v8ベースの「Denver」コアを2基、ARM Cortex A57 CPUコアを4基備え、専用のコヒーレント・インターコネクト・ファブリックにより内部接続する。これによりほかのモバイルプロセッサと比較して50~100%高いパフォーマンスを提供するという。

CES 2016でNVIDIA CEOのジェンスンファン氏が発表した自動運転車向けのプラットフォーム「DRIVE PX 2」

また、GPUに256コアのPascal GPUを統合。自律運転機能向けのディープラーニング推論アルゴリズムの実行に必要な演算性能に加えて、コクピットの計器表示や車載インフォテイメント向けの高解像度ディスプレイを駆動する高いグラフィックス処理性能を備えるという。

Parkerのブロック図

このほか、最大8台の仮想マシンをサポートするハードウェア対応の仮想化や、 4K/60Hz対応のエンコーダとデコーダを搭載するほか、デュアルCANやギガビット対応イーサネットなどのインタフェースをサポートする。