3D Touchは、これまでiPhoneに導入されてきた新しいインターフェイス、すなわちSiri、Touch IDなどと同様に、「必ずしも使用しなくても、iPhoneを使いこなせるインターフェイス」だった。

これらに関しては今現在でも変わりない。Siriがなくても、iPhoneのすべての機能にタッチ操作でアクセスできる。Touch IDがなくても、パスコードを入力すればロック画面を解除することが可能だ。

しかし、例えばタイマーのセットや検索をSiriでこなしたり、セキュリティのために長いパスコードをセットしていても指紋のワンタッチでロック解除できるという体験は、これらの新しいインターフェイスが欠かせないものである存在へと変化せしめる。

SiriはiPhone 4Sでの導入後、進化しながら、iPad、Apple Watchで採用され、そしてmacOS SierraではMacにも搭載されるようになる。Touch IDもiPhone 5sで導入され、iPad Air 2/iPad mini 3に搭載され、そして次のMacBook ProやApple Watchにも搭載されるかもしれない、と言われている。

TapTic Engineについても、Apple Watch、MacBook、iPhone 6sに搭載されてきた。Apple製品間で、インターフェイスを揃えていくことによって、複数のApple製品を使うユーザーに素早い新製品への慣れと心地よさを演出している。