DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003.

DragonFly BSDプロジェクトは8月2日(米国時間)、「DragonFlyBSD: release46」において、DragonFly BSDの最新版となる「DragonFly BSD 4.6」の公開を伝えた。ビデオサポートの強化、不揮発性メモリデバイスのサポート向上、EFIサポートの改善、マルチコア/プロセッサに関する性能の改善、いくつかの実験的な実装の導入などが実施されている。

「DragonFly BSD 4.6」の主な特徴は次のとおり。

  • i915ドライバをより新しいバージョンへアップデート(Linux 4.4カーネル相当)。特にBroadwellやSkylakeにおける安定性が大幅に向上しており、radeonドライバはLinux 3.18相当へアップデート。
  • 不揮発性メモリデバイス(NVMe; PCIe SSD)のサポート。デフォルトのカーネルには組み込まれていないため、利用するには/boot/loader.confにnvme_load="YES"の設定を追加する必要あり。性能をフルに発揮できるように開発されており、高い性能を確認済み。
  • バッファキャッシュサブシステムおよびI/O関連コードの改善、ロックコンテンションの削減、IPIシグナルオーバーヘッドの削減などによってマルチコア/プロセッサシステムにおける性能が大幅に向上。ネットワークサブシステムに関しても同様に性能を発揮できるように改善を実施。
  • EFIの実験的なサポート。

NVMeドライバを使って不揮発性メモリデバイスを使う場合、この領域からDragonFly BSDが起動できるかどうかは、DragonFly BSD側ではなくBIOSまたはUEFIが対応しているかどうかに依存していると説明がある。HAMMER2ファイルシステムに関しては大幅に開発は進んでいるものの、まだプロダクションレディーの状態にはなっていないとされている。