7月24日に幕張メッセにて開催された「ワンダーフェスティバル2016[夏]」にて、ワコムブースでは同社の液晶ペンタブレット「Cintiq 27 QHD」「Cintiq Companion 2」の体験コーナーや、デジタル原型の関連セミナーが開催されていた。当日はタブレット上級者から初心者まで幅広い層の来場者が訪れていた。

ワンダーフェスティバルとは

開場10時から大勢の人が訪れた「ワンフェス2016[夏]」

会場では人気キャラの新作フィギュアを数多く展示

ワンダーフェスティバル(通称:ワンフェス)は、フィギュアなどを含む造形物である「ガレージキット」を製作したものを展示・販売する国内最大の造形イベント。参加者はプロ・アマチュアを問わず、1984年のプレイベントを皮切りに、ここ数年は夏と冬の年2回で開催されている。

ガレージキットの展示・販売以外にも、同イベントの公式レーベル「ワンダーショウケース」選定アーティストによる作品の展示・販売、オリジナル造形物の展示・販売、企業出展、造形素材メーカーなどによる実演も行われている。また、1/60サイズのリアルなシン・ゴジラ像も会場に設置され、来場者が足を止めて写真を撮る光景が見られた。

「Cintiq 27 QHD」「Cintiq Companion 2」の体験コーナー

操作キーが独立したフラッグシップモデル「Cintiq 27QHD」

OS内蔵型の小型液晶ペンタブレット「Cintiq Companion 2」

一般社団法人3Dデータを活用する会・3D-GANエリア内に設置された「デジタル原型のための3Dモデリング体験コーナーv」では、実際にフラッグシップの液晶タブレット「Cintiq 27QHD」と、小型液晶タブレット「Cintiq Companion 2」を展示。来場者が実際に試すことができた。また、展示コーナーでは、現在3Dモデリングに最も適しているとされているツール「ZBrush」(ズィーブラシ)の解説書も数多く販売。

3D-GANエリアに設置されたワコムブース

3Dモデリングに関する解説書も販売

ブース担当者の話では、「以前はフィギュアのアナログ原型師やCG製作者が新たにデジタル原型に挑戦することが多かったが、デジタル原型制作のためのツール解説書が増えたことで、初心者でもフィギュアの3Dモデリングにチャレンジしやすい環境が整ってきた」という。また、今後も初心者でも簡単にかつ扱いやすくなるように製品を開発していきたいと述べていた。

なお、YouTubeのワコムチャンネルでは、「ZBrush」のラーニングビデオを公開しているとのこと。興味のある人は一度見ていただきたい。