本稿はロック画面だけで、連載原稿1本を仕上げようとしている。つまり、ロック画面にはまだまだ変わった点が存在している、というわけだ。

本稿のタイトルにもなっている「ロック画面」は、iPhoneがパスコードでロックされているから「ロック画面」と呼ばれてきた。

Appleは2016年の初頭から、FBIによる捜査対象となったiPhoneのロック画面の回避の要求を拒否してきたが、パスコードがなければ端末内部の情報にアクセスできず、10回間違えると端末のデータを削除する機能まで備えている。Appleすらロック解除を回避する方法を持ち合わせていない、非常に身近な「鉄壁」でもある。

ロック解除は、iPhoneを使う上で「日常茶飯事」であり、1日に50回でも100回でも、行う場面がある。セキュリティを保ちつつこれを簡略化するため、指紋認証のTouch IDをホームボタンに内蔵したのだ。

そんなエピソードもあるロック画面に、新たな機能が用意された。「ロック画面でロック解除が行える」というものだ。何を言っているのか分からないかもしれないが、本当にそういう状態があるのだ。

前述のホームボタンを押し込みながらTouch IDの指紋認証を行ってホーム画面へ進む際、ホームボタンを押し込まずにTouch IDで認証を行うと、「ロック解除済みのロック画面」という状態に入ることができる。