ファーウェイ・ジャパンは4日、Windows 10搭載の12型タブレット「HUAWEI MateBook」(以下、MateBook)の発表会見を開催した。発売日は7月15日で、価格はオープン。店頭予想価格は69,800円(税別)から。発表会場では、ファーウェイの端末統括部 プロダクトソリューション統括部本部長のColin Kong氏ら関係者が登壇し、製品の特徴などを紹介した。

HUAWEI MateBook

MateBookは、アルミ素材を採用した12型(解像度は2,160×1,440ドット)のWindowsタブレットPC。重さは約640gと、同クラスのWindows 10タブレットの中では軽い部類。側面には指紋センサーを備え、Windows Helloでの指紋認証ログインも行える。詳細はニュース記事に詳しい。

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ファーウェイにとって、Windows PCの日本市場投入は初。Colin Kong氏は、モバイルデバイス市場について「新たなモバイルビジネスの時代が到来し、モバイル・デバイスの重要性が高まっている」とした上で、「ポータブルPCに求められるものが変化している」と指摘した。モバイルPCにおいても、高い生産性が求められいているとし、「モビリティとファッション性を兼ね備え、ビジネス用途でもエンタメ用途でも使えるMateBookを投入した。弊社が参入することで、日本のPCマーケットに新しい風が吹く。業界の革新を目指す」と強調した。

ファーウェイの端末統括部 プロダクトソリューション統括部本部長のColin Kong氏。壇上に置いた小型の机に立てかけられた本の間から「MateBook」を取り出し、約6.9mmという薄さをアピールした

2016年第1四半期における国内クライアントPCトップ3ベンダーの対前年成長率では、国内PC市場の縮小を指摘

PCのビジネス利用は進化を続けており、モバイル環境でも生産性が求められると説明した

製品の詳細や特徴は、フリーアナウンサーの皆藤慎太郎氏が紹介。MateBookが持つ「デザイン」「モビリティ」「生産性」「使いやすさ」の4つの要素ごとに、特徴が説明されていった。

MateBookの4つの要素

フリーアナウンサーの皆藤慎太郎氏

デザインでは、人間工学に基づいた本体デザインや、カバーにもなる一体型キーボード。モビリティでは2,160×1,440ドット解像度の高解像度液晶や狭額縁ベゼル、約640gの本体や約110gの軽量ACアダプタの採用など。生産性では、Core mプロセッサや2,048段階の筆圧検知を備えレーザーポインタにもなる「MatePen」の提供。使いやすさでは、指紋認証によるロック解除や多彩なインタフェースをサポートする専用ドック「MateDock」などが紹介された。

MateBookの特徴

開発に協力した、インテル 執行役員 マーケティング本部本部長の山本専氏は「2013年に提唱した2-in-1というカテゴリが浸透し、盛り上がっている」とコメント。Core mプロセッサは前世代から性能が向上しており、Windows 10との相性も良いと語った

日本マイクロソフトのOEM統括本部マーケティング部部長の河野万邦氏は、Windows 10の市況に触れつつ、MateBookに搭載している指紋センサーを使った生態認証や、Windowsインクに対応したMatePenといったデバイスを紹介した

製品のラインナップと店頭予想価格(税別)は下表の通り。7月15日から、量販店ではイオン、エディオン、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラで取り扱い開始。ECサイトではAmazon.co.jp、NTT-X Store、ひかりTVショッピング、Caravan YU、e-TREND、Joshin web、ノジマオンライン、ムラウチドットコム、HUAWEI ONLINE STORE(直販)で取り扱う。

なお、Core m7-6Y75プロセッサ搭載モデルもラインナップ。2016年8月以降に発売予定とのこと。

HUAWEI MateBook
モデル名 CPU メモリ ストレージ 市場想定売価/本体のみ(税別)
■M3モデル EC専用 Core m3-6Y30 4GB 128GB 69,800円
■M5モデル Core m5-6Y54 4GB 128GB 98,800円
■M5モデル Core m5-6Y54 8GB 256GB 109,800円
■M3モデル 法人向け Core m3-6Y30 4GB 128GB 86,800円
■M5モデル 法人向け Core m5-6Y54 4GB 128GB 108,800円

日本市場での販路

ゲストとして登場した女優の菊川怜さんは「最初にMateBookを触った時、薄くて、軽くて驚いた。(移動の多い)こういう仕事なので、端末を持っているだけで機動性が変わってくるし、画面が大きいので閲覧できる情報量が多い。仕事の待ち時間に便利に使える」とコメントした

イラストレーターの桃谷ふじさんによる、MateBookで描いた織姫と彦星のイラスト。壇上のデモンストレーションでは、エアブラシで目に黒を入れ、サイバーな織姫、彦星のイラストを完成させていた。桃谷さんは「MatePenは繊細で細かいところまで書ける」と笑顔をみせた

HUAWEI MateBook

キーボードカバーは67度(写真中央)、52度(写真右)での2段階で角度調節できる

手に持ってみたところ

キーボードと接続する端子は本体下部に搭載

本体右側面には指紋センサーを備える

MatePenの先端と上部。上部には赤色レーザーポインタを搭載する

ペン機能はワコムの技術を採用し、2,048段階の筆圧検知に対応する。追随性が高く、滑らかな書き味だ

本体背面

キーストロークは1.5mmと、2-in-1 PCとしてはやや深め。キートップはやや揺れがちだ

指紋認証はWindows 10のアカウント設定から行う