スクウェア・エニックスは、2016年5月27日発売のPS4/PS3/PS Vita専用ソフト『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』の完成披露発表会を、都内・帝国ホテルにて開催した。イベントでは、「ドラクエ」シリーズの生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏をはじめ、本作でボイスキャストを務めた俳優の森山未來、女優の武井咲、俳優の山田孝之を招いたトークイベントが行われた。

左からプロデューサー・青海亮太氏、山田孝之、森山未來、武井咲、堀井雄二氏、コーエーテクモゲームスのプロデューサー・小笠原賢一氏

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』は、累計100万本以上を売り上げた「ドラゴンクエストヒーローズ」シリーズ最新作。「ドラゴンクエスト」おなじみのキャラクターたちが登場するほか、迫力のバトル、映画のような壮大な世界観、新しくもなつかしい「ドラゴンクエスト」らしさ、そのすべてを進化させた完全新作となる。2人の主人公を、森山と武井が担当し、山田は主人公の幼なじみ・ツェザール役を演じている。

発表会には、まず堀井氏が登場。明日発売される本作を前に、「明日(27日)はいよいよ『ドラクエ』30歳の誕生日。これまで次回作を作るのに必死で、誕生日を意識したのは今回が初めてです。まさか30年続けられるとは思ってもいませんでした」と心境を述べたほか、これまでシリーズを支えてくれたファンや開発者への感謝を伝えた。

その後、森山、武井、山田がステージに登壇。本作のプロデューサー・青海亮太氏とともに、収録時のエピソードを語った。

主人公・ラゼルを演じた森山は、初めてゲームの声を担当することになり、まずセリフの量に驚いたという。「今回は転職が可能なため、職業ごとの呪文や技のボイスが前作の7・8倍ぐらいに増えています。とにかく叫び続けました」と当時を振り返り、さらに堀井氏から演技指導を受けた際、「ルカナン」や「マヒャド」の呪文のイントネーションが、「ル↓カ↑ナ↑ン↓」「マ↓ヒャ↑ド↓」であったことに衝撃を受けたことも明かした。

もう1人の主人公・テレシアを演じた武井は、声だけで表現する難しさや不安はあったものの、「収録時はすでに森山さんの声が入っていたので、すごく心強かったです」と当時の心境を語った。

また、「収録が非常に楽しかった」と感想を述べた「ドラクエ」フリークの山田に対し、ずっと一緒に収録していたという堀井氏は、「山田さんがツェザールにしか見えなかった」と大絶賛。対する山田は、「『ドラクエ』を遊ぶ際は、ツボとタルをすべて割ります。1つも残さない」と、独自のコダワリプレイを披露し、「ぜひ『ドラクエ』シリーズは還暦まで行ってもらいたい。『ドラクエ20』くらいまで、どんどん生み出してほしいと思います」と、「ドラクエ」への想いを静かに吐露した。

さらに『ドラゴンクエストヒーローズII』の発売日である5月27日は、「ドラクエ」シリーズ30周年を迎える記念日ということで、ステージには約2mの巨大なスライムの氷像が登場。そのスライムのクオリティーに堀井氏は「すばらしい!」と驚きの声を上げ、森山は氷像を触りながら「すごい。メラを出して溶かしたい」と氷のモンスターに感動した様子を見せていた。

さらに、イベント後に行われた囲み取材では、森山が「ラフなゲーム画面と、ほかの2人の声が吹き込まれていない状態での収録だったので大変でしたが、いい経験になりました」と笑顔でコメント。姉のプレイを見ていて『ドラクエ3』にハマったという森山は、「その後、ゲームボーイ版やスーパーファミコン版の『ドラクエ3』もプレイし尽しました」と「ドラクエ」愛を語った。

また、武井は「ガンガン進んでしまうので、すぐに『ぜんぜんダメだ~』ってなって進まなくなります」と、ゲームでは"ガンガンいこうぜ"タイプであることを告白。また、「まだ本作をプレイしていないので、プレイするのが非常に楽しみです」と本作をアピールした。

『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』は5月27日発売予定。価格はPS4版が8,424円(税込)、PS3/PS Vita版が7,344円(税込)。

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