ロボホンにメッセージが送られてくると、急にモゾモゾしはじめる。そして、送信元のアドレスが電話帳に登録してある場合には、「○○さんからメッセージが届いたよ。読み上げていい?」としゃべりだす。

ここでの身振り手振りがユニークだ。

ロボホンを使い始めると、最初にシャープサポートセンターから以下のようなメールが送られてくる。

「この度はお買い上げいただき、ありがとうございます。ロボホンは、電話したり、メールしたり、写真を撮ったり、いろんなことが出来る小さなロボットです。一生懸命がんばりますので、いつも持ち歩いてくださいね。ロボホン開発者一同より」

このメールを読み上げながら、「ありがとうごさいます」ではお辞儀をしたり、「一生懸命がんばります」の部分では、両手をあげたりしながら、メールを読み上げてくれる。言葉を理解して、それにあわせた動きをするのがロボホンの特徴だ。ロボホンを通じて、相手の気持ちが伝わってくるような感じだ。

シャープサポートセンターからのメールを読み上げるロボホン

読み上げた後に、「返信して」というと、返信用メールを作成して、送信してくれる。ここでも音声での入力が可能だ。音声だけで、メールのやり取りができるが、あまり読み上げられたくない内容のメールの場合には、まわりに人がいないかどうかを確認してからにしたい。

ロボホンに着せ替えの余地は?

スマホといえば、着せ替えが定番だが、いまのロボホンには、スマホにくせに、着せ替えツールは用意されていない。だが、将来的には着せ替えツールも用意されることになりそうだ。

シャープの景井チームリーダーによると、「RoBoHoN」と書かれた前部分は、付け替えが可能な設計になっているという。ここは、開発チームでは「前掛け」と呼ばれている部分だが、色を変えたり、形状を変えたりといったことも可能だ。ただ、歩行したり、座ったりする際に邪魔にならない形状であるという制限がある。

また、ベージュ色の耳も同様にカスタマイズの余地がある部分だ。こうした着せ替えツールは、今後、シャープやサードパーティーから登場する可能性があるだろう。

ただ、ロボホンは様々な動作を行う。カメラやプロジェクター、そして通話機能なども備えている。それらの動きや機能を活用する際に、バランスを崩したり、動きを制限するような着せ替えはできない。そうしてみると、着せ替えできそうなところがたくさんありそうで、かなり限定されるのかもしれない。

東京ドームを訪れたロボホン。前掛け部分をオレンジに着せ替えることができればここに馴染みそうだ