米Google、グーグル検索を統合したiOSキーボード「Gboard」公開

米Googleは5月12日(現地時間)、iOS用キーボード「Gboard」の提供を開始した。キーボードにGoogle検索を統合しており、Google Keyboardを縮めてGboardと名付けた。キーボード上で直接Google検索を行え、ワンタップで結果をメッセージやメールなどに貼り付けられる。対応環境はiOS 9.0以上。12日時点で対応言語は英語のみだが、他の言語にも拡大する計画だ。

App StoreからGboardをインストールし、iOSの設定の「一般」「キーボード」でGboardを追加すると、iOSキーボードの言語キーからGboardを選択できるようになる。

キーボード上部(iOS標準キーボードで変換候補などが表示されるバー)の左端にGoogleアイコンが置かれている。タップするとバー全体がGoogle検索ボックスに変わり、キーボード上でGoogle検索を実行できる。たとえば、レストランの名前を入力して検索すると、結果がキーボード部分にカード形式で表示される。レストランの結果カードをタップするだけでメッセージなどに入れられるので、メッセージなどでレストランの住所を教えるために、Safariやマップに切り替えてコピー＆ペーストする必要はない。

GboardからのGoogle検索は、ローカル検索(近くの店やレストラン)、ビデオ、画像、GIF、天気予報、ニュース、スポーツの結果、Web検索などの結果を表示する。画像とGIFは、結果でタブを切り替えて簡単に絞り込める。また絵文字検索もサポートする。

Gboardのテキスト入力にはタップ入力とグライドタイピング(Glide Typing)を使用できる。グライドタイピングは、キーボードから指を離さずにキーからキーになぞるようにして指を動かすだけで、ユーザーが打とうとしている単語をGboardが予測して入力する。高速にタイピングできる方法だ。