Appleは3月21日に開催したイベントでiPhone SEを発表した。3月24日から予約が始まっており、3月31日に発売する。iPhone 6s Plusユーザーである筆者が、1週間、日常的な平日、ラスベガスへの出張取材、イースターの休日を過ごした結果をお届けする。
iPhone SEは、iPhone 5sの筐体にiPhone 6sの性能を詰め込んだ、コンパクトかつハイエンドな性能を有するスマートフォンだ。「SE」はSpecial Editionの略とも言われるが、使って見ると、確かに特別任務を命じられた戦略モデルであることがわかった。
米国での価格は16GBモデルで399ドル、64GBモデルで499ドル。128GBモデルは用意されていない。外装デザインはiPhone 5sと全く同じながら、ローズゴールドの新色が追加され、エッジの鏡面仕上げがマットに改められるなど、シックで重厚感のある仕上がりとなった。
しかし、iPhone 5sからは1g重くなっただけで、筆者が普段使うiPhone 6s Plusと比較すると、69gも軽い。スタンダードラインの42mmのApple Watchのケース部は50gなので、それより大きい重量差となる。
筆者は2年間、iPhone 6 Plus、iPhone 6s Plusと5.5インチのiPhoneを使ってきた。かたわら、Nexus 6もあり、4インチのスマートフォンは実に2年ぶりの経験となる。
iPhone SEの最大の武器は、そのコンパクトさ。片手であらゆる動作をこなせるということは、大型化してしまったiPhoneにはありえない、体験面でのメリットとなる。
iPhone 6s Plusよりも0.3mm厚くなっているが、113gの本体は、指だけで支えるには十分だし、幅60mm以下に抑えられているため、親指で画面の隅々までリーチできる。日本語入力も、しっかりとホールドしながらフリック入力ができた。