ヤンマーエネルギーシステムは1月15日、節電と省エネ性を両立するガス冷暖房システムとして高効率ガスヒートポンプエアコン(GHP)を、大阪府の大型複合施設「EXPOCITY」に納入したと発表した。

同システムは、同容量の電気ヒートポンプ(EHP)エアコンと比べて消費電力が約1/10と節電を実現するほか、EHP比で年間のランニングコストを削減させることが可能だという。

今回設置された同社製GHPは室外機334台(約7700馬力)で、開業日の2015年11月19日より稼動しているという。また、フロアごとの制御も可能な同社独自の集中管理システム「エクセレントシステム」も併せて納入しており、効率的な空調管理を実現したとするほか、フードコートエリアについては東京ガスや大阪ガス、東邦ガスが開発した停電時でもバッテリー電源で駆動可能な電源自立型GHP「ハイパワープラス」を組み合わせるなどの工夫が施されているという。

なお、すべての室外機に同社製ガスエンジンを搭載することで、独自技術による運転音の低減も併せて実現しているという。

「EXPOCITY」の屋上に設置された室外機の様子