ソニーは1月13日、レンズとイメージセンサーを刷新し、画質を高めた4Kハンディカム「FDR-AX55」と「FDR-AX40」を発表した。ともに2月19日の発売を予定しており、価格はオープン。推定市場価格はAX55が140,000円前後、AX40が120,000円前後(ともに税別)。

FDR-AX55

FDR-AX40

AX55、AX40とも、新開発の「ZEISS バリオ・ゾナーT* 」レンズと「Exmor R CMOSセンサー」を搭載した4K対応のビデオカメラ。ZEISS バリオ・ゾナーT * レンズは名称こそ前モデルと同一だが、光学20倍ズームに対応。薄型非球面のAAレンズやEDレンズを組み込み、ズーム時の画質をとくに改善した。

Exmor R CMOSセンサーは1/2.5型の裏面照射型センサーを採用し、有効画素部分の面積を大幅に拡大。前モデルに比べ、受光部の面積が約1.6倍となり、とくに暗所撮影性能を向上させた。

ZEISS バリオ・ゾナーT* レンズを刷新

Exmor R CMOSセンサーは、有効画素部分の面積が拡大。受光能力が高まり、室内撮影に強くなった

手ブレ補正機能もより強力になった。、Pitch(縦回転)とYaw(横回転)を補正する空間光学手ブレ補正機構を搭載。フルHD撮影時には、さらにY(上下)とX(左右)、Roll(回転)の電子補正を加えた5軸手ブレ補正が働く(インテリジェントアクティブモード)。手持ちで「走ってもブレない」ほどの効果を実現したとする。また、デジタルカメラのサイバーショットで培った「ファストインテリジェントAF」機能を搭載し、オートフォーカスの高速化を図っている。

Pitch(縦回転)とYaw(横回転)を補正する空間光学手ブレ補正機構を搭載

右がAX55・AX40の空間光学手ブレ補正機構。左の従来機構よりも小型化されている

マイクもユニークな新機構にチェンジ。集音部を天面から少しだけ上にはみ出させることで、前後左右+上の5方向からの集音に対応。より立体的で現実感のある音を記録できるようにした。

ズーム性能を高めながら、本体の軽量化にも成功。前モデルAX30は光学10倍・585gだったが、AX40では光学20倍・510gとなった。なお、前モデルAX35に搭載されていたプロジェクター機能は、AX55にもAX40にも搭載されていない

5方向から集音する新マイク機構。ソニーらしいこだわりだ

新しいレンズと空間光学手ブレ補正機構により、手に持ったときの重量バランスも改善された

4K画質のタイムラプス撮影機能を備える。フルHD画質なら120fpsのハイスピード撮影が可能だ

AX55とAX40のおもな違いは、AX55が内蔵EVF、マニュアルリング、ナイトショット機能を搭載し、液晶モニターの画素数を約92万画素としている点(AX40は約46万画素)。AX55はビデオ撮影を趣味とするこだわり層を、AX40は子ども撮影をメインとするファミリー層をターゲットとしている。おもな共通仕様は以下の通り。

  • 撮像素子:1/2.5型(16:9) Exmor R CMOSセンサー 有効857万画素
  • レンズ:ZEISS バリオ・ゾナーT* 光学20倍 広角26.8mm
  • 記録メディア:内蔵64GBメモリ、SD/SDHC/SDXCカード、メモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ
  • 映像記録形式:XAVC S、AVCHD、MP4 (いずれもMPEG-4、AVC/H.264)
  • 通信機能:Wi-Fi、NFC

AX55フォトギャラリー (クリックで拡大と連続表示)

AX40フォトギャラリー (クリックで拡大と連続表示)