それでは、インプレッションを紹介していこう。パッケージは非常にコンパクト。収められている本体とリモコンも同様にコンパクトだ。本体はちょっと大きめのUSBメモリといったサイズといったところ。ネットワークへは、本体の無線LANを介して接続する。対応規格はIEEE802.11a/b/g/n。コンパクトながら、デュアルバンド、デュアルアンテナWi-Fi(MIMO)へも対応しているのが頼もしい。
パッケージから取り出したリモコン&本体(写真左)と、同梱物一覧(写真右)。これだけコンパクトなのに便利さは非常に大きい。HDMI端子のオス/メス変換コネクタや、電源接続用のUSBアダプタ、取り扱い説明書なども同梱している |
このほかのスペックとしては、CPUがBroadcom Capri 28155(デュアルコア 2xARM A9 最大1GHz)、GPUはVideoCore4、ストレージは8GB、メモリは1GBとなっている。インタフェースは、HDCP1.4に対応したHDMI 1.4b、電源供給用microUSB。サウンドはDollby Audio、5.1chサラウンド対応、2chステレオ、最大7.1chのHDMIオーディオパススルー。
同梱されているリモコンは、幅3.7cmで長さが15.5cm。ホーム、戻る、メニュー、再生/停止、早送り、巻き戻しといったボタンのほか、中央部分全体がクリックボタンになっている環状のカーソルキー、音声入力モードを呼び出すボタンが搭載されている。
こう列挙するとボタンが多そうに感じるが、実際に見てみるとシンプルな作りなのでご安心を。イマドキのテレビやレコーダーのリモコンよりわかりやすいくらいだ。円形のカーソルボタンは個体差かもしれないが、ちょっと固めの非常にしっかりしたクリック感で、誤操作しづらいようになっている。本体との接続はBluetooth 3.0。操作のために本体側に向ける必要もなく、自由な姿勢で入力できるのもうれしいところ。
ただ、このリモコンにもひとつ問題がある。コンパクトなゆえに、リビングなので見失ってしまう事態があり得るのだ。一人暮らしの狭い筆者の家でさえ、妖怪リモコン隠しがたびたび現れるため各種リモコンが行方不明になることがあるので、一般のご家庭ではより問題になるかもしれない。とはいえ、「Fire TV Stick」の場合は、スマートフォンやタブレットをリモコン化するアプリを、Amazonアプリストア、Google Play、App Storeで無料配布している。これでリモコンが見当たらなくても大丈夫だろう。なお、アプリには音声認識機能が搭載されているので、その機能が搭載されていないスタンダードリモコン版のユーザーも音声検索ができる。ただし、このアプリを使用する場合は、「Fire TV Stick」が接続されているのと同じ無線LANグループに接続しなければならないので注意だ。