各社から発売され、にぎわってきたロボット掃除機市場。なかでも筆者が気になるのがネイト ロボティクスの新モデル「ネイト Botvac(ボットバック) D」シリーズ(以下、Dシリーズ)だ。Dシリーズの特徴は掃除の高効率化。果たして「効率のよい掃除」とは何だろうか? 実際に試用して、気になる使い勝手も確認してみた。
部屋の地図を作って効率よく掃除
いきなり「効率のよい掃除」と言われてもピンとこないかもしれない。一般的にロボット掃除機の多くは、基本的に「壁に当たるまで直進」「壁に当たったら方向転換して別の方向へ直進」という移動方法を取る。このため、部屋全体を掃除し終えるのに、場所によっては4~5回同じ場所を掃除することもあった。
一方、Dシリーズはレーザーによるナビゲーションを行う人工知能「Botvision」を搭載。天面からレーザーを照射することで、壁や家具の位置を把握し、自己位置を確認しながら移動する。「部屋の地図」を作りながら動くので、部屋の形状や家具の位置などを把握するほか、一度通った場所も覚えている。そのため、同じエリアを何度も掃除することなく、余分な時間とバッテリーを消費せずに効率よく掃除できるのだ。