EFレンズのテクノロジー

キヤノンのレンズテクノロジーについては、次世代「EF600mm F4L」のコンセプトモデルや、ハワイのマウナケア頂上にある「すばる望遠鏡」および建設予定の「超大型望遠鏡 TMT(Thirty Meter Telescope:30メートル望遠鏡)」の展示が目を引いた。

次世代「EF600mm F4L」は、現行モデルの「EF600mm F4L IS II USM」と比べて全長が30%も短くなるようだ。

これを実現したのが、DOレンズ(回折光学素子)と、BR(Blue Spectrum Refractive Optics)レンズ。DOレンズは、蛍石よりも高い色収差補正効果と、非球面レンズの性質を併せ持つ。一方のBRレンズは、短い波長の青色光を大きく屈折させることで、色収差を補正する。

【左】次世代「EF600mm F4L」のコンセプトモデル。EOS-1Dに装着されており、レンズが向く先の被写体をファインダーで実際に確認できた。【右】モックアップ

DOレンズとBRレンズ。写真右下は、現行の「EF600mm F4L IS II USM」と次世代モデルの全長を比較。赤の破線が現行モデルで、全長は317mm。対して次世代モデルの全長は232.7mmだ

キヤノンは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナー(スチルカメラおよびデスクトップ・プリンター)

大規模イベント向けのEOSリモート撮影システム。個人的に気に入った展示で、かっこいい!

お値段「ン億円」、世界にひとつだけのレンズ

世界の大型望遠鏡については、光学系の多くをキヤノンが担当。すばる望遠鏡と超大型望遠鏡TMTの縮尺模型や、そこで使われているレンズのレプリカなどを見られた。

すばる望遠鏡のG4レンズ(レプリカ)は、外径が約674mm(有効径は約628mm)、重さが約52kgという巨大なもの。専用に作られたレンズなので、世界にひとつしかない。ちなみに値段を聞いたところ、材料や制作コストだけで「ン億円」だとか。

すばる望遠鏡の縮小模型

すばる望遠鏡のG4レンズ(レプリカ)

超大型望遠鏡TMTの縮尺模型

超高感度35mmフルサイズCMOSセンサー