バリュークラスの標準価格帯+パフォーマンスでアドバンテージ

CrystalDiskMarkのグラフにバタつきが見られたが、基本的には実使用環境に合わせたチューニングと読み取れる。パフォーマンスは間違いなくバリュークラスでも上位に位置する製品と言える。

その上でやはりTrion 100の強みとして挙げられるのは価格だ。メインストリームにおける480GBモデルの普及価格は3万円台前半といったところだが、Trion 100は実売2万3,000円前後となっており、これにパフォーマンスを加味して魅力を出している。ただし、いまは登場間もないこともあり、同社のMLC採用モデルであるArc 100のほうが、容量単価で見ると安くなる逆転現象が生じている。今後時間が経過することでまた状況も変わってくるだろう。

TLC採用モデルという点で、これまでMLCチップにこだわってきたユーザーには不安があるかもしれないが、OCZでは東芝のTLCチップが第2世代となるまで待ったうえで、満を持してのリリースとなる。全くの初モノというわけではない分、不安はそう多くない。

保証期間も、MLCモデルのバリュー製品と同様の3年とすることで、いわゆるPCのライフサイクルぶんサポートされる。こうした点で、安心して使えるTLCモデルと言えるだろう。