テキストの分量が多いWEBページでは、目的の情報にたどりつくまでが長い。せっせとフリックを繰り返し画面スクロールしてもいいが、途中を見逃してしまう可能性がある。そこで使われる機能がSafariに用意された「ページ内検索」で、綴りさえ正確ならばキーワードを目印に自分のほしい情報を余さずピックアップできる。

ただし、その手順は少々手間がかかる。画面上部のアドレスバーをタップし、「×」ボタンをタップして表示中のURLを消してからキーワードを入力したうえで、現れた画面の下部にある「このページ」欄にある項目から開始するという流れなのだ。ショートカットキーが使えるパソコンのWEBブラウザと比較すると作業しにくく、機能の存在を知っていても敢えてスルーしていたユーザも多いのではないだろうか。

そのページ内検索機能が、iOS 9で改善された。iOS 9のSafariでは、共有メニューに「ページを検索」ボタンが追加されたのだ。細いうえに表示中のURLを消してからキーワードを入力するアドレスバー方式より作業しやすく(iOS 9でも引き続き利用可能)、画面の下部までスクロールする必要がなくなったため、誤って他の項目をタップしてしまうことがない。

新しい「ページを検索」ボタンから始める方式は、ページ内を検索する機能そのものに変わりはなく、従来どおり入力されたキーワードをほぼ一瞬で探しだし、表示中のWEBページにある一致するキーワード数をカウントしてくれる。「∧」と「∨」ボタンをタップすれば、キーワード間の移動も一瞬だ。

ただし、キーワードの入力後は、必ず右下の「Search」ボタンをタップすること。入力欄の右端にある「完了」ボタンをタップしてしまうと、ページ内検索は実行されず操作が取り消されてしまうので注意しよう。

操作手順をカンタン解説

1 iOS 9のSafariには、アドレスバーから開始する従来の方式にくわえ、共有メニューから開始する方式のページ内検索機能が用意されている

2 共有メニューに表示された「ページを検索」ボタンをタップする

3 キーワードを入力し、「Search」ボタンをタップする

4 ページ内にあるキーワード数をカウントし、「∧」と「∨」ボタンのタップでキーワード間を移動できる機能は従来どおりだ

(提供:iPad iPhone Wire)