Qualcommは、Internet of Things(IoT)向けLTEモデムとして「MDM9207-1」および「MDM9206」を発表した。また、併せて、IPカメラのリファレンスプラットフォーム「Qualcomm Snapdragon 618」も発表した。

MDM9207-1は、IoT機器向けに開発され、LTEカテゴリ1ダウンリンク最大10Mbps・アップリンク最大5Mbps、デュアルRxまたはシングルRxに対応しており、パワーセーブモード(PSM:Power Save Mode)により10年以上のバッテリー寿命を可能とするなどのカスタマイズ可能な機能をサポートしている。提供時期としては、2016年上半期に発売される製品に搭載される予定とするほか、MDM9206は、LTE Cat-M(eMTC)およびナローバンドIoT(NB-IOT)を策定する3GPPリリース13にあわせて仕様が決定され、提供される予定だとしている。

一方のSnapdragon 618は、4K HEVCビデオやカメラによるビデオ画像解析などに対応したリファレンスデザインとIPカメラSDKで構成されたプラットフォームで、デュアルARM Cortex-A72コア(1.8GHz)+クアッドCortex-A53コア(1.2GHz)の6コア64ビットCPUを搭載しているほか、ダウンリンク/アップリンク最大2×20MHzのキャリアアグリゲーションなどが可能となっている。

すでにOEMに利用可能となっており、2016年上半期に発売されるカメラに搭載される予定だという。