ゼンハイザー CEOのダニエル・ゼンハイザー氏

ゼンハイザージャパンは10月8日、独Sennheiserの設立70周年記念パーティーを都内で開催した。独本社からはCEOのダニエル・ゼンハイザー氏が来日。真空管アンプとコンデンサー型ヘッドホンをセットにした未発表製品をお披露目し、報道陣の注目を集めていた。

ゼンハイザーはヘッドホンやマイク製品などで世界的に知られるオーディオメーカー。パーティー会場にはステージが設けられ、著名アーティストによるパフォーマンスが行われた。ステージで使用されているマイクなどの機材は、もちろんゼンハイザー製だ。

ダニエル・ゼンハイザーCEOもステージ上からスピーチを行い、ドイツと日本の共通項に触れながら、同社の歴史について紹介。スピーチの最後に、壇上に設置された台のベールを取り、開発中の次世代マイルストーン(Next Mile Stone)製品を披露した。

サプライズ的にお披露目された未発表製品。見るからに神々しい

次世代マイルストーン製品は、8本の真空管を搭載したヘッドホンアンプとコンデンサー型ヘッドホンを半ば一体化したシステムにしたもの。まだ開発段階であり、製品名や発売時期、価格などは「まったく未定」とのことだが、台座に大理石を使用しているなど、かなりプレミアムな存在となりそうだ。

8本の真空管は、電源オフの状態では台座の内部に収まりフラットな形状だが、電源を入れると自動的にせり上がる。また、ヘッドホンケースのふたも同時に開くというギミックに驚かされる。

現時点で判明しているのは、ヘッドホンはバランス駆動タイプで、ヘッドホンアンプにはUSB DAC機能を装備していること。インタフェースには、バランス、アンバランスのアナログ入出力(XLR)と、同軸デジタル音声入力、光デジタル音声出力を備えていたが、これが実際の製品でも同様に搭載されるかは決まっていない。

ヘッドホンケースは上に載っているのではなく据え付け、ケースの中にプラグがある。8本の真空管も電源オフ時はきょう体内部に収納される

バランス駆動に対応するコンデンサー型ヘッドホン

【動画】百聞は一見に如かず。電源オンの動作を撮影 (音声が出ます)

灯が入るとこのように

【動画】こちらは電源オフ時の動作。ボリュームなどのノブにも注目! (音声が出ます)

電源オフの状態。ヘッドホンケースのふた、真空管格納部分ともフラットに

ダニエル・ゼンハイザーCEOのスピーチ要約

70年前、Sennheiserは北ドイツで生まれました。1945年、私の祖父が7人のエンジニアと電圧計を作ったのがその始まりです。日本と同じように1945年、ドイツはすべてを失いました。

革新を生み出す社風と技術革新への情熱により、Sennheiserはサウンドの録音と再生を追求し、1958年に初めてドイツテレビにワイヤレスマイクが採用されました。その後、1968年に世界初のHiFiヘッドホンをリリース。2006年の「HD800」など、オーディオの歴史に名を残す製品を送り出してきました。

製品だけでなく、ゼンハイザージャパンを2007年に設立したことも、我々にとって大きな出来事でした。完璧なサウンドの追求はSennheiserだけでは不可能です。製品を使用するユーザーの要求が私たちを前進させてきました。日本法人の設立によって、ユーザーの声をすばやくくみ取り、製品に反映させることが可能となったのです。