ピーター・バラカンさん登場

発表会の終盤では、ゲストとして音楽評論家でラジオパーソナリティのピーター・バラカンさんが登場。アナログオーディオへの思いを語った。

ピーター・バラカンさんにとって音楽は「心の糧」であるという

パーソナリティを務めるラジオの「名盤片面」コーナーで、アナログレコードの名曲をリスナーに届けているバラカンさん。CDに比べて曲送りに手間がかかるのは「面倒」としながらも、音楽を丁寧に聴くようになること、時間に余裕を持って聴けることがアナログレコードの魅力であるという。

また、現在のアナログ再浮上について「ブームでは終わらないだろう」と分析。実際に、アナログオーディオに触れたことがなかった若者が、その音質のよさに気づくシーンを何度か目撃してきたという。ハイエンドなプレーヤーだけでなく、「コンシューマー向けの手が届くアナログオーディオ製品が充実してくれれば」と、メーカーに普及価格帯の製品をリクエストする場面もあった。

SOLID BASS最上位モデルを試聴

発表会後に開放された試聴ブースでは、発表されたばかりの新製品をさっそく手に取ることができた。筆者はSOLID BASSシリーズの最上位ヘッドホン「ATH-WS1100」と同じく最上位のイヤホン「ATH-CKS1100」を、FiiOのポータブルプレーヤー「X5」とオーディオテクニカのポタアン「AT-PHA100」につないだ状態で試聴した。

ATH-WS1100ではEaglesのHotel Califoniaを試聴

ATH-CKS1100の試聴曲はYkiki BeatのWhen the World is Wide

低域の重厚感にフォーカスされがちなSOLID BASSシリーズだが、ヘッドホン・イヤホンともに高域も伸びる。特にヘッドホンATH-WS1100は、ボーカルのかすれ声や息づかいが繊細に表現されていた。イヤホンATH-CKS1100は、低域のキレがよくスピード感が高い印象。それでいて重厚感があるので、力強く伸びる高域をきちんと支えられている。リズムセクションの量感が重ためで、ロックバンドの演奏とマッチしていた。