Watsonの利用目的としては、管理栄養士などのアドバイスをする側に対して、新たな知見に基づく情報提供といった具合でサポートをする機能にも期待しているという。例えば妊娠中で求職中の管理栄養士でも、スマートフォンがあればアドバイスしてその分の収入が得られるサービスであり、そうしたアドバイス側へのサポートにもWatsonが活用されるそうだ。

さらに、例えば遺伝子検査の結果は、マーケティングの活用はできないのではないか、と同社。新たなサービスメニューとして遺伝子検査の情報を活用するサービスが登場した場合、蓄積した遺伝子検査情報をユーザーが連携させると、その情報を元にサービスが提供される、といった具合に、その都度ユーザーの許諾を得る方式を考えているという。

なお、パーソナルカラダサポート自体は、マルチキャリアでの展開を考えており、ソフトバンクユーザー以外にも利用できるように決済手段などを用意していくとしている。

スマート病院会計とパーソナルカラダサポートは、「スマホが日常生活で役に立つ」という観点で開発されているが、現時点でソフトバンクにとっては「ノウハウがない」ことから、「検討中」という言葉も多く聞かれ、手探りの中のサービスインになりそうだ。どちらもセンシティブな情報を扱うため、担当者はセキュリティやプライバシーに関しては強く配慮する意向を示している。現時点でサービス利用とTポイントの連携は図られていないが、同社全体としてはTポイントとの連携を強化しており、慎重な運用が望まれるところだ。