10年間交換不要な高性能フィルター
空気清浄機能にとって重要なフィルターは、前述のプレフィルターと、「アレルオフ微細じんHEPAフィルター」、「洗える脱臭フィルター」の3枚構成。外気にさらされるせいで一番汚れやすいプレフィルターは、ステンレス製で汚れが落ちやすく、水洗いも可能だ。
アレルオフ微細じんHEPAフィルターは浮遊ウイルスや細菌、花粉やダニのフンといったアレル物質をキャッチして活動を抑制。0.1~2.5μmの粒子を99%、0.3μm以上の粒子を99.97%以上キャッチできる。屏風状に折りたたんだ状態で収納されているが、広げると長さは約9.96mもあり、広い表面積を利用して微粒子を捕まえる。さらに、表面積を広げたことで、約10年間、フィルター交換が不要になった。
洗える脱臭フィルターは、活性炭の微細孔にニオイ成分を吸着し、ペット臭やたばこ臭、排水口のニオイなどを低減するというもの。ニオイ成分が吸着するため、フィルターにニオイが残ることもあるが、気になったときに水洗いすれば、こちらも約10年間交換する必要がないそうだ。
48畳の部屋で使える強力パワー
EP-LVG110のもう一つの特徴が、適用床面積48畳というパワフルさ。空気を両サイドから吸い込む「ワイドスピード集じん」を採用しており、8畳の部屋なら約6分で清浄可能。これは、家庭用の加湿空気清浄機においては業界最高水準のパワーだという(2015年10月24日の発売時において。日立アプライアンス調べ)。
汚れやすいパーツにはステンレス素材を使用した「ステンレス・クリーン システム」を引き続き採用。空気吹き出し口やフラップ、プレフィルターはステンレス製で、菌が接触しても、ステンレスに含まれる金属イオンにより菌を抑制するという。気流を作り出すファンは樹脂製ではあるものの、銀イオンを練りこむことで抗菌効果を持たせた。
本体表面にはガラスパネルを採用。樹脂製のパネルでは落ちにくい汚れも、ガラス製ならばサッと拭くだけで簡単に落ちる。操作ボタンは凹凸のないタッチパネル式で、こちらも拭き取りやすく、デザイン性が高い。
本体背面の左右から大量の空気を取り入れ、パワフルに空気をキレイにする「ワイドスピード集じん」を採用。会場では、テープを取り付けたEP-LVG110を動作させていた。1mの白、2mの赤、3mの黄色と、3本のテープが装着されていたが、一番長い黄色のテープも天井まで力強く吹き上げられていた |
前面が樹脂製の製品とガラストップ仕上げのEP-LVG110に、油性ペンで落書きして、雑巾で拭くという実験も。樹脂製の製品に描かれた落書きは消えなかったが、EP-LVG110は数回拭くだけで跡も残らなかった |
【左】操作はタッチパネル式。「MENU」ボタンを押すことで表示が浮かび上がり、操作できるようになる。凹凸がないので掃除しやすいほか、デザイン性も高い。【右】会場には新しい空気清浄機の全モデルが展示されていた。左からEP-LVG110のブラウンとシャンパン、EP-LVG90のパールホワイトとシャンパン、EP-LVG70のパールホワイト、EP-LV1000のブラウン、EP-LZ30のホワイト |
説明会で紹介されたのは、適用床面積48畳のEP-LVG110だが、会場には適用床面積42畳のEP-LVG90と適用床面積32畳のEP-LVG70も展示。さらに、除湿機能を搭載した適用床面積31畳のEP-LV1000と、加湿機能を搭載しない適用床面積15畳のパーソナルモデルEP-LZ30も展示されていた。