高級レンズとの組み合わせを楽しみたい
撮像センサーにはマイクロフォーサーズでは最多画素数となる有効2,030万画素LiveMOSセンサーを搭載。画像処理を受け持つヴィーナスエンジンも、名称は変わってないものの新タイプを採用している。
ISO感度の設定範囲は、通常でISO200からISO25600。拡張ISO感度をオンにすることでISO100での撮影が可能となる。高感度域での画質は、撮像センサーが小さいことを考えれば頑張っているほうだと思う。どちらかというと、高感度ノイズ処理のレベルは強めで、ISO800あたりでもザラツキはよく抑えられているが、細かい部分の描写がつぶれたようにぼやけてしまう。とはいえ、大きなサイズにプリントしないのであれば、ISO1600でも常用できそうだ。
今回使用したLUMIX G 14-140mm F3.5-5.6、LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2は2本とも大振りなレンズで、コンパクトなカメラだとバランスが悪くなりやすいが、本機とのマッチングは良好。ホールド性もよく、快適な撮影が楽しめた。カメラ本体の大きさや重さを考えると万人向けのモデルとはいいがたい。その反面、カメラに慣れた人には扱いやすいサイズで、高級レンズと組み合わせて使うのは楽しそうだ。また、ボディ内にも手ブレ補正機構を備えているので、オールドレンズのファンにも受け入れやすいモデルだと思う。
実写作例集
AFはきわめて高速で、明るいレンズの絞り開放付近でも正確なピント合わせが行える |
280mm相当の望遠での手持ち撮影だが、手ブレ補正のおかげでファインダー像も安定。快適な撮影が楽しめた |
撮像センサーサイズが小さいだけに高感度は弱めだが、ISO800ぐらいまでなら画質劣化はあまり気にせずに使える |
LEICA DG NOCTICRON 42.5mmの最短撮影距離付近での撮影。ピントが合った部分のシャープさと、そこからふわっととろけるようなボケが素晴らしい |