Netflixのバリューと他のサービスへの影響

数日、使ってみた程度の判断で言えば、ハリウッドのメジャータイトルも定額で見ることができるNetflixはなかなかコスパがいいタイトルであると言える。休日の暇つぶしに見るようなサービスとしてはかなりマッチしている。

また、プレミアムで契約すれば4Kで見られるのもいい。現在、4Kコンテンツに飢えている4Kテレビユーザーにはもってこいだろう。最近の国産4Kテレビであれば、標準でNetflixに対応しているので、ネットワークに接続できれば、すぐにNetflixで4Kを楽しめる。

それでは他の代表的なオンデマンドビデオにどんな影響があるか考えてみよう。

Huluは海外ドラマが強力なので、Huluが好きな人というのは海外ドラマファンが多いはず。そのためNetflixに乗り換えたいというHuluユーザーというのはあまり多くないのではないか思う。

Hulu

テレビユーザーに利用者が多いと思われる「ひかりTV 4K」は、「ビデオざんまいプラン」で利用料金が月額2,700円、「お値うちプラン」で月額3,780円と高い。これでは4Kを楽しみたいユーザーをNetflixに取られてしまうかもしれない。とはいえ、ケーブルTVのコンテンツを楽しみたいユーザーはひかりTVに魅力を感じるかもしれない。

そして、最近、この料金の高さでユーザーが移るのを防ぐために長期契約で割安になるサービスを始めた。ひかりTVも無策なわけではないようだ。

ひかりTV 4K

ドコモの「dTV」と比べると画質的にNetflixのスタンダードよりも劣るという印象だ。そして、コンテンツのバラエティにしても、Netflixのほうが上だと思うが、月額500円という価格を考えると、こんなものかなと思ってしまうところがある。とはいえ、もう少しいい画質で、もっといろいろなタイトルを見たいという人がNetflixに移っても不思議はない。

dTV

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「黒船」というような強烈なインパクトで、現在の日本のオンデマンドビデオのユーザーがみんなNetflixに移ってしまうようなことはありそうもないと思うが、一部のオンデマンドビデオサービスのユーザーにはそれなりに動きが出るかもしれないというのが僕の感想だ。

前述のように、ひかりTVも割安になるサービスを用意するなど、競争によってユーザーの利益になることであれば、黒船も歓迎したい。