コンテンツの傾向

それでは、重要なNetflixのコンテンツの傾向の話をしよう。

さすがにアメリカからやってきたサービスだけあり、アメリカのタイトルが実に多く、韓流ドラマなどは見当たらない。そして、日本国内のタイトルはある程度、揃っているという感じだが、それでもアメリカのタイトルが強い。海外ドラマも豊富だが、この面では「Hulu」のほうが充実を感じる。だが、ほかのオンデマンドサービスと比較した場合のNetflixのタイトルの利点を僕は2つ感じた。

1つはほかのサービスでは有料であることが多い「スタートレック」、「スタートレック イントゥ・ダークネス」、「ダークナイト」、「リーサル・ウェポン」などのハリウッドの大作が、定額でみられる点だ。さすがはアメリカ発のサービスだけのことはある。

もう1つは独自のタイトルだ。Netflixは現在までいくつもの独自タイトルを制作しており、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」をはじめ、「ベター・コール・ソウル」、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」、「Sense8」。これらの作品の1つの特徴として、普通のケーブル局作品などではできない過激な作風があった。「ハウス・オブ・カード」などではそれが顕著で、その作風によって人気を得た。

日本でサービスを開始するにあたって、日本のテレビ局と連携して人気番組「テラスハウス」の新作などを視聴できるようになっている。個人的にはあまり興味がないが、これを見たいという人は、Netflixで見るしかないわけだ。

Netflixでは多くのオリジナル作品を視聴できる