パナソニックは9月2日、デジタルカメラ「LUMIX(シリーズ)」の新モデルとしてレンズ一体型の「DMC-FZ300」を発表した。発売は9月17日。価格はオープンで、推定市場価格は税別80,000円前後だ。
DMC-FZ300は焦点距離25~600mm(35mm判換算)の全域でF2.8を実現した「LEICA DC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)」レンズを搭載するレンズ一体型カメラ。2012年7月に発表された「DMC-FZ200」の後継機に当たる。EDレンズ3枚、非球面レンズ9面5枚による11群14枚レンズ構成で高画質化と小型化を両立。さらに、光学式手ブレ補正「POWER O.I.S.」に対応し、広角から望遠までブレずに撮影できるという。
秒間30コマの連写で撮影した4K動画から静止画を切り出す「4Kフォトモード」を搭載。7月に発表されたミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-GX8」と同様、「4K連写」「4K連写(S/S)」「4Kプリ連写」の3つの撮影モードを備える。4K連写はシャッターボタンを押している間ずっと連写できるモード、4K連写(S/S)はシャッターボタンを一度押してから再び押すまで連写し続けるモード(S/Sはスタート/ストップの意)、4Kプリ連写はシャッターボタンを押した前後1秒間の合計60コマを記録するモードだ。
パナソニック独自の「DFDテクノロジー(空間認識技術)」を用いたAFと高精度なコントラストAFによる「空間認識AF」を搭載。AF合焦速度は広角端で0.09秒、望遠端で0.10秒を実現した。連写性能はDMC-FZ200と同様、秒間12コマだ。
倍率約0.7倍のEVF(電子ビューファインダー)を搭載。パネルには応答速度、高コントラストのOLED(有機EL)が採用されている。サイズは0.39型、表示画素数は約144万ドットだ。
主な仕様は、撮像素子が有効1,210万画素の1/2.3型高感度MOSセンサーで、レンズが焦点距離25~600mm(35mm判換算時)の光学24倍ズーム対応LEICA DC VARIO-ELMARITレンズ、開放F値がF2.8、対応感度がISO100~ISO6400。背面のモニターは約104万ドット・3型のTFTモニターで静電容量方式タッチパネル、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHI-S スピードクラス3規格まで対応)、動画の記録形式はAVCHDおよびMP4。Wi-Fi(無線LAN)接続機能も持つ。
バッテリーはリチウムイオン充電池、CIPA準拠の撮影枚数は約380枚となっている。サイズはW131.6×D117.1×H91.5mm(突起部を除く)、重量は本体のみで約640g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約691gだ。シーリング構造による防塵・防滴設計を採用している。