RightMark Memory Analyzer 3.8 - I-TLB Associativity(グラフ62~85)

次にAssociativityの比較(グラフ62~85)である。16/32/64/128 Wayを念頭に、Forward/Backward/Randomと3パターンを、ただしFarとNearでテストを行っている関係でグラフが4×3×2=24個にもなっているのはご容赦いただきたい。

先に結果から言えば、きれいなほどSkylakeの振る舞いはBroadwellに重なった。とはいえ、ほぼ1cycle Latencyが増えているあたり、普通に考えると容量の増加にともなってTagの検索に時間が掛かるようになったということだろう。先にL2 TLBがBroadwellの延長線上にあるような書き方をしたのは、この結果を見ての事である。

Haswellと比較するとL2 TLBのLatencyが大幅に減っており、これをSkylakeでそのまま引き継いだように見える。ただ、制御方法をいじっているとすると、もっとドラスティックにLatencyが変わっても不思議ではない。

逆に一貫して1cycleのLatencyがあるあたりは、構成を変えずに容量を増加した(2048 Entries/8wayあたりか?)のではないかという仮定は可能だ。しかし、後述するD-TLB Sizeはまた異なった結果になっており、こちらと併せて考えると制御方法をいじっている可能性も否定できない。