FR10は、撮影モードをインターバル撮影に設定。これは、撮り手がその都度シャッター操作をしなくても、一定間隔で自動的に次々とシャッターを切ってくれるのだ。それじゃ「撮り手」じゃない気もするが、まぁ、あまり深く考えないでおこう。

余談だが、FR10のインターバル撮影機能は、5月に公開された「ファームウェア2.0」で性能が向上している。5秒・30秒・1分の撮影間隔と速い動きに対応する「スポーツモード」が追加されたほか、インターバル撮影中でも手動で静止画や動画の撮影が可能となった。ほかにもダイナミックレンジの改善や顔認識精度の向上、タイムラプス撮影機能の追加など、数多くの追加・向上が図られている。詳しくは別記事『カシオ、分離合体カメラ「EXILIM EX-FR10」の最新ファームウェア公開』をご覧いただきたい。

こういうので起こる波に、結構揺られる

最初は正座でボードに座り、パドルを左右に掻き分けながら波間を進む。「今日は風も弱いし、波も静かで良かったね」と先生。いやいや、近くを横切る水上バイクが起こす波が来て結構揺れるんですけれど、と船酔いする筆者は思う。

さて、ある程度沖へ出たところで、すくっと立ち上がり……たかったが、そう易々とは問屋が卸してくれない。恐る恐る、片足ずつ足を踏ん張ると、おぉ、立てた! なるほど、これでパドルをこう持(グラッ)……うわっ!(バシャーン!)

自ら「初心者でも比較的簡単に楽しめるマリンスポーツ」と書いたものの、いやはや大変だぞ、これは……。しかも一度ボードから落ちると、海中から這い上がるのにとんでもなく体力を奪われる。這い上がっては立ち上がり、よろめいては海に落ちる。そんな筆者の苦戦奮闘ぶりをFR10は無情にも、余すことなく撮影してくれていた。まさに、インターバル撮影情け無用!

実際には30秒間隔で自動的にシャッターを切っているが、さすがに全コマは載せられないので、ダイジェストでお届けしよう

意気揚々と沖へ向かって漕ぐ。帆こそないものの順風満帆

こまめにパドルを持ち替えて進行方向を修正

さて、そろそろ立ってみるか……

あれ? いない!?(画面の右端に水しぶきが!)

やはり落ちていた……

なんとか這い上がった

泣いてません。泣いてませんってば!

気を取り直して出発。しばらく順調に進むも……

ああっ!(絶妙のタイミングで切れるシャッターが憎い!)

フリーアングルスタンドが外れて海に落ちたもよう。フロートを付けておいてくれた先生に感謝!

再びボードによじ登る

海水をしこたま飲んだ。私は一体なにをしているのだろう……

座ったまま漕いで、体力の回復を待つ

仕事というより、ただの部活じゃん、これ!

インターバル撮影中に、手動でシャッターを切ってみた。これもファーム2.0の新機能

とはいえ、こんな写真、普通はなかなか撮影できないのも事実。筆者の場合は期せずして面白めに写ってしまったけれど、カッコ良くライドできるようになれば、絵になる写真がバシバシ撮れるはず。FR10はファームウェア2.0で画質もずいぶん向上したし、思わず、Facebookのカバー写真に使いたくなっちゃうこと請け合いだ。