カシオ計算機は、カメラと液晶モニタが分離・合体するフリースタイルカメラ「EXILIM EX-FR10」(以下、FR10)専用のマルチアングルスティックの提供を開始した。実際にどんな写真が撮影できるのかアレコレ試してみたので、本稿で紹介しよう。

EXILIM EX-FR10専用のマルチアングルスティック。カメラ部をスティックの先端に、液晶モニタ(コントローラ)を手もとに装着できる

マルチアングルスティックは、FR10専用の撮影補助ツール。FR10は2014年8月に発表されたデジタルカメラで、防水・防塵性能に加えて、高さ2mからの落下に耐えられる耐衝撃性能もあわせ持っている。カメラ部と液晶モニタはBluetoothで連携する仕様で、利用シーンに合わせて自由に分離して使用できる。

マルチアングルスティックでは、先端部にFR10のカメラ部、手もとに液晶モニタ(コントローラ)を固定できるため、手もとで写真の構図をチェックしながら好きなタイミングで撮影が行える。スティックは、最短330mmから最長1,045mmまで自由に調節可能だ。ハイアングルやローアングルでの撮影など、アイデア次第で使い方が広がるだろう。希望小売価格は8,000円(税別)。

長さは、最短330mmから最長1,045mmまで自由に調節可能

スティックの先端部にカメラネジを備えており、FR10専用のアタッチメントを組み合わせて使用できる(写真左)。FR10の外観(写真右)

FR10はタッチパネルに対応した液晶モニタを操作することで、カメラを遠隔で操作可能。マルチアングルスティックがあれば、FR10の性能を120%引き出せる

ちなみにカシオ計算機では、FR10向けに「ファームウェアVer.2.00」の提供を開始している。この最新ファームウェアにより、一定間隔で静止画や動画を自動撮影するインターバル撮影機能を利用する際、最短5秒から最長2分間隔の撮影ができるようになった(撮影間隔のバリエーションに5秒・30秒・1分を追加)。加えて、インターバル撮影中にモニタを確認しながら手動で撮影が可能になったほか、動画撮影時の手ブレ補正も強化された。

さらに、撮影した静止画を使って時短ムービーを作成するタイムラプス機能を追加。液晶モニタの画質もアップし、インドア・アウトドアでも見やすく使いやすくなった。このほか、Wi-Fiでスマートフォンやタブレットと接続する際の手順の簡便化や、再生モードの連続画像削除にも対応。操作性が向上している。

どんな写真が撮れる!? マルチアングルスティックを使ってみた

今回、「EXILIM EX-FR10」とマルチアングルスティックを屋外に持ち出し、実際に使い勝手をチェックしてみたので、次項で紹介しよう。