あの生キャラメルが手軽に作れるとは……!

SHB-712の説明書を読んで個人的に興奮したのが、以前ブームを巻き起こした「生キャラメル」。有名な高級生キャラメルは、約50gで800円以上する。いくら「生キャラメルが好き」といっても、気軽に買うのはためらう値段だ。生キャラメル好きが高じて、何度か自分で作ったことはある。しかし、徐々に重くなる鍋の中を1時間近くグルグルとかき混ぜるのは、かなりの手間と体力を必要とするため、最終的には「高くても完成品を購入した方が良い」という結論に至った。

手間のかかる生キャラメルもSHB-712を使えば、材料を入れてスイッチを入れるだけで、もうほとんどが完成。あとは冷やして、包丁で一口サイズに切れば「口の中でとろける生キャラメル」のできあがりだ。材料費400円ほどで、一度に約150gのキャラメルを作れた。自分で楽しめるのはもちろん、パラフィン紙などで個包装すればプレゼントとしても喜ばれそうだ。

生キャラメルの材料は生クリームと砂糖、水あめ、バター、牛乳、はちみつ。全部合わせてSHB-712で1時間10分調理すると、なめらかな食感の生キャラメルになる

できた生キャラメルは、冷蔵庫で冷やして一口大にカットする。パラフィン紙などに包めば、ちょっとしたプレゼントにも

もうひとつ、うれしかった機能が「もちつき」メニュー。これは、もち米と水を入れて電源を入れるだけで、つきたての餅を楽しめるというもの。正月になると、つきたての餅が食べたくなる。とはいえ、年に1回しか使わないのに餅つき機を購入するのは……と諦めていた。SHB-712なら普段はパン、年末には餅も作れるので非常に使い勝手が良いのだ。SHB-712で作った餅は、市販のものと比較すると少々粒残りもあるが、つきたての餅はそれだけでおいしい! よく伸びるもちもち食感はやみつきになる。もちろん、蕎麦やうどん、パスタ生地も作れるので、年末の年越し蕎麦作りにも活躍しそうだ。

生のもち米と水を入れて、SHB-712の「もちつき」モードで調理すれば、2合から4合分までの餅が簡単に作れる。正月のお雑煮用の餅など、少量でも手軽に調理できて便利だ

こだわり派からコスパ重視派まで納得

SHB-712は一般的な食パンから、グルテンフリーのパン、天然酵母パンとさまざまなパンが作れるうえ、チーズやヨーグルトなど、パン以外も幅広く調理できる。それでいて、メーカー希望小売価格(税別)が23,800円とコストパフォーマンスが高い。

具材の自動投入機能がない、自分のオリジナル設定を登録できないなど、使っていて気になる点もあったが、どれも自分がひと手間かければクリアできる問題なので、あまり気にならなかった。なんといっても、前日に材料をドサドサと投入しておくだけで、朝に香ばしい焼きたてパンを食べられるのは「幸せ」のひとこと! そして、市販のパンには柔らかさや風味を保つため、さまざまな添加物が入っていることもあるが、家庭でパンを作れば、こういった食品添加物を心配することなく、安心して家族にふるまえるのもうれしいポイントだった。