地元の個人商店対策でSquareと連携
チェーン店への魅力を存分に作り出したiOS 9でのApple PayとWalletアプリだが、それ以外のより小規模な店舗での対応についても、対策を始めている。
その1つとしてAppleは、Squareと連携する。Squareは、個人商店などで普及が進む、スマートフォンやタブレットのイヤホンジャックにクレジットカードリーダーを差し込んで決済端末に変えるアプリ/サービスを提供している。
Squareは、Apple Payに対応する端末を秋にリリースする予定で、実際にサンフランシスコでのWWDC15期間中、会場の近隣にあるSquare端末導入店舗、ブルーボトルコーヒー・ミントプラザ店で、Apple Payに対応した端末のデモが行われていた。
Squareそのものは、米国の西海岸ではなくてはならないサービスとなっているが、そのほかの地域ではさほど普及しているわけではない。個人商店でもクレジットカードが当然のように利用できる米国においては、Square以外にも、NFCに対応するカード決済端末の普及が不可欠となるだろう。
松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura