OSはどこまで使える?
iPhoneは世代が古くなると、最新OSをサポートできなくなる。古いOSでも動作はするし、自分が遊びたいゲームなどが動けばいいという声もあろうが、セキュリティ上の問題も解消されないので、実は古いOSを使い続けることは危険な状況だ。従って、できるだけ新しいOSが動く機種を選んだほうが安全だ。現在稼働中のiOS 8.4、それに秋に登場するiOS 9はiPhone 4S以上が動作条件となるため、最低でも4S以上を強くお勧めする。
iOSと端末の対応状況 | ||||||
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iOS 4 | iOS 5 | iOS 6 | iOS 7 | iOS 8 | iOS 9 | |
iPhone 3G | ◯(~4.2.1) | - | - | - | - | - |
iPhone 3GS | ◯ | ◯ | ◯ | - | - | - |
iPhone 4 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | - | - |
iPhone 4S | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
iPhone 5 | - | - | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
iPhone 5c | - | - | - | ◯ | ◯ | ◯ |
iPhone 5s | - | - | - | ◯ | ◯ | ◯ |
iPhone 6 | - | - | - | - | ◯ | ◯ |
iPhone 6 Plus | - | - | - | - | ◯ | ◯ |
通信規格はどこまでサポート?
今やモバイル回線はLTE真っ盛りだが、iPhoneでLTEをサポートし出したのはiPhone 5からだ。ただしiPhone 5では2GHz帯でのLTEしかサポートされておらず、より広範囲で利用できる800MHz帯をサポートするのはiPhone 5s/5c以上になる。iPhone 4Sまでは3G回線にしか対応していないため、外出先でアプリをダウンロードしたり、ムービーなどを楽しむにはストレスを感じるかもしれない。
処理速度は?
iPhoneは毎年CPUの世代が上がっていき、処理能力も右肩上がりに上がっている。しかし、OSやアプリもだんだん重くなっているので、たとえOSが動いても、古い機種が実用的に使えるレベルで動くとは限らない。現在のiOS 8.4が実用的に使える最低ラインはiPhone 5/5cだろう。
iPhone 4SはCPUがiPhone 5より遅く、さらにメモリ搭載量も少ないので、アプリの起動や切り替え時にかなり遅さを感じる。iOS 9はiPhone 4Sでも比較的快適に動作するように最適化されるという噂もあるが、かなり我慢を強いられるのは間違いない。
周辺機器のサポートは?
iPhone 5以降、ハードウェア拡張/充電用のインターフェースが、それまでの30ピンDockコネクターから、表裏両面使用できる「Lightning」コネクターに変わった。今やほとんどの周辺機器はLightningコネクタで販売されているので、すでにDock接続の周辺機器やケーブルが潤沢にある、というのでなければ、Lightningコネクタ採用モデル、つまりiPhone 5以上から選んだほうがいい。
最近増えているBluetooth周辺機器との互換性については、iPhone 3Gと3GSはそれぞれ利用できない機能があるのだが、4以降であればゲームパッドなど、ほとんどの周辺機器をサポートする。ただし、規格的にはiPhone 4までが「Bluetooth 2.1+EDR」、iPhone 4S以降が「Bluetooth 4+HS」だ。最近対応機器が増えているBluetooth LE(Low Energy、低電圧仕様)に対応するのはBluetooth 4以降なので、今後のことを考えると、iPhone 4S以上のほうが望ましいだろう。