パナソニックは6月30日、コンパクトステレオシステム「SC-ALL5CD」を発表した。Qualcommが提唱しているスマートメディアプラットホーム「AllPlay」に対応している。発売は7月24日。価格はオープンで、推定市場価格は45,000円前後(税別)。

「SC-ALL5CD」

SC-ALL5CDが対応する「AllPlay」は、Wi-Fiを利用して複数の機器で同時に音楽を再生できる規格だ。AllPlayでは機器のワイヤレス接続にBluetoothではなく、Wi-Fiを使用するため、音楽信号を伝送する際に圧縮は行われず、高品位な再生が可能だ。また、Bluetoothでは使う度に機器同士を接続し直す必要があるが、AllPlayでは一度Wi-Fiネットワークに組み込めば、次回以降は設定し直すことなく利用できる。

「SC-ALL5CD」とAllPlay対応機器の利用イメージ

AllPlay用のアプリとして、スマートフォンやNASなどに保存した音楽を再生するための「Panasonic Music Streaming」、インターネットラジオ用の「Qualcomm AllPlay Radio powered by TuneIn」を用意する。ともに無料で、対応OSはAndroid OS 2.2以上、iOS 7.0以上。

SC-ALL5CDは、ネットワーク機能のほか、FM/AMチューナーやCDプレーヤー機能を搭載。USBメモリからMP3ファイルを再生することもできる。Wi-Fi規格はIEEE802.11a/b/g/nに対応。Bluetooth 2.1+EDRも備え、プロファイルはA2DPとAVRCP、コーデックはSBCのみの対応となっている。

アンプ部には、デジタルアンプの「LincsD-Amp III」を採用。実用最大出力は20W×2だ(JEITA、8Ω、THD 10%)。スピーカーは、φ65mmのフルレンジユニットで、振動板にはナノサイズに微細化した竹繊維が使用されている。本体サイズはW533×D98×H203mmで、質量は約2.7kg。