随所に見える使いやすさへのこだわり

次は使い勝手をチェックしよう。キーボードはキーとの間隔が広いアイソレーションタイプ。キーピッチやキーストロークの仕様は公開されていないが、ThinkPadらしくクリック感のある安定したキータッチで、剛性感もある。

ThinkPadといえばキーボードだ。長時間でもスムーズに入力できる

キーボードを照らすThinkLightがないのが残念だが、直販モデルではバックライト付きのキーボードも選択が可能だ。暗い場所での利用を想定しているなら、チェックしておきたい。

また、タッチパッドとトラックポイントの両方を搭載。キーボードを打ちながらカーソルを動かしたいときはトラックポイント、じっくりカーソルを操作したいときはタッチパッドなど利用シーンやユーザーの好みで使い分けられる。

キーボードの中心にはおなじみのトラックポイントを搭載

タッチパッドは前世代で採用していた一体型タイプではなく、ボタンが独立した分離型に戻っており、古くからのユーザーでも使いやすいだろう。

タッチパッドは、もともとボタン分離型だったのが、Windows 8の登場になって一体型となった経緯がある。今回の変更は原点回帰といえる

このほか、地味な部分ではあるが、ディスプレイを180度開くことが可能なヒンジ部に注目したい。固すぎず、柔らかすぎずの絶妙な作りで、スムーズな開閉が可能ながら、好きな位置でキッチリ止まってくれる。

ディスプレイの角度を調整しやすい絶妙な固さのヒンジ

モバイルノートPCとして多少重量と厚みはあるものの、軽さや薄さよりも使いやすさを重視した作りは、作業効率が重要となるビジネスシーンでは好まれるポイントではないだろうか。